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ロードバイクによる価格の違いはなんだろう。20万円と50万円のロードバイクはどのような違いがあるのか?
ロードバイクは高額な乗り物です。同じ二輪車であるスクーターやスーパーカブのようにエンジンやモーターが付いていないにもかかわらず数十万円ものプライスで販売されているからです。
さらにロードバイクの価格帯は・・・20万円程度のものもあれば50万円ものあるのです。
同じロードバイクで倍以上の価格であるにもかかわらず、クルマのように倍以上の値段で全く別の高級感(軽トラと上級セダンのような差)となるわけではないのです。
それでもこの価格差があるのはどういった理由なのか疑問に思う方も少なくないのではないでしょうか。
そこで今回、この価格差がなぜ生まれるのかについてチェックをしてみよう!
この記事の目次
相違1:ロードバイク走行性能
しかし、モーターの有無を感じさせるような劇的な差というわけではなく50万円のロードバイクの方が疲れにくい、前に進んでいきやすい、スピードを出しやすいという程度の差で、価格が2倍以上な分速度も2倍出たり、距離も2倍すすめるというわけではありません。
ただ、競技志向の設計となっている場合が多く、瞬発力があったり、多く見積もっても1~2割速いという程度になります。
ロードバイクは100㎞以上の距離を走り、そのタイムを競いますがゴール直前でのトップと2位との差は数十秒、場合によっては写真判定が必要になる位肉薄した戦いになることも少なくありません。
そんな時1~2割の差は大きく、競技志向の場合は非常に重要な要素になります。
これが30万円の価格差になるのです。
ただ、低価格帯のロードバイクも年々性能を上げており、その差は徐々に狭まっているのも事実となる。まっ、オレくらい遅ければ20万も50万も変わんないけどw
相違2:コンポ・パーツ・部品が違う
ロードバイクの価格差で特に大きく変わるとことはコンポーネントということになるだろう。
やはりシマノ105の変速フィーリングとデュラエースのフィーリングは違う。さらに電動コンポーネントも導入されているわけだから、ただの変速機、ディレイラーということでは片付けられない。
20万円のロードバイクであれば、シマノ105あたりはチョイスされているだろうからカセットは11スピードになっている。このあたりは上位モデルと変わらない(カンパは2018年に12速をリリース、2019年に12速EPS発表)。
ロードバイクは変速が速さの獲得や様々な道での走行に対応する手段になりますから、この差は大きい。
また、50万円のモデルはハンドルやサドル、時にホイール(走行性能を左右する重要なパーツ)が高級なものに換えられており、快適で速く走れるという相違もあります。
ただ、部品の差をもってしても乗る人によってはその差を感じることはないことも多いです。
ホイールやタイヤに関しては、価格を抑える意味からもトップモデルホイールが付いていることは少ない(オーダー車除く)。
相違3:カラーリングカラーリングが異なります。
20万円のモデルはコストを抑えるためにメーカーのロゴと単色の塗装というカラーリングのことも少なくないのですが、50万円のモデルは、凝った模様やグラデーション、カーボンの模様がわざと見えるものや職人の手作業によるこだわりの塗装が行われている場合もあります。
走っている時は本人ですら気付きにくいですが、降りた後並べてみるとデザインや質感に大きな違いを感じるはずです。
ロードバイクは室内で保管することも多いので、インテリアとして見た場合も50万円のバイクは高級なインテリアグッズのような役割を果たします。
ただ、外見にこだわりがない人にとってはあまり違いを感じない可能性もあるのです。
オレの愛車CUBEは全身マットブラックだしね。
相違4:フレーム素材はアルミか?カーボンか?
20万円の場合はアルミなどの低価格の金属や質がやや劣るカーボンを使用していることが多いです。
50万円のロードバイクは同じ金属でも高級なチタンを使用していたり、カーボンも日本の有名メーカーの上質なカーボン素材を使用していたりします。
この素材の差が、より軽量で速いロードバイクを作ることができたり、より衝撃吸収の良い快適で長い距離を走ることができるロードバイクに仕上げることができるという相違を生み出し、フレームとしての性能差も出てくるのです。
現に同じフレームの形でも素材を変えてグレードや価格を引き上げているメーカーも存在するくらい素材の質はロードバイクの相違の要素として重要なものとなっています。
相違5:プロの使用実績
プロの使用実績もこの2つのモデルの相違を生み出します。
20万円のロードバイクは基本的にプロが使用しませんし、せいぜい国際自転車競技連合(UCI)が発行する競技用ロードバイクの認定シールがかろうじてつく程度です。
しかし、50万円のロードバイクは全てではありませんが、ツールドフランスのような有名レースでプロが使用したなど、エピソードを持っているモデルも多く存在します。
自分もプロと同じロードバイクに乗っているという満足感を与えてくれるです。
そう言ったエピソードは一部のロードバイクファンにとっては重要な要素ですが、興味がない人にとってはそうでないことも多いと言えます。
デローザの最新モデルより比較【2018・2019年】
デローザの最新モデルラインナップより20万円台のIdolと50万円台のIdolを比べてみよう。
デローザ Idol R8050 (Ultegra) :¥529,999円
出典:ChainReactionCycles
- Chain Reaction Cycles UK :¥529,999円
- Material: Carbon Fibre Blend (T1000 (70%) and T800 (30%))
- Shifters: Shimano Ultegra Di2 8070
- Derailleurs: Shimano Ultegra Di2 8070
- Brakes: Shimano Ultegra Rim
- Chainset: Shimano Ultegra 36-52T
- Cassette: Shimano 11-30T
- Wheels: Fulcrum Racing 400
- Tyres: Continental Grand Sport Race 25c
- Stem: Deda Zero
- Handlebars: Deda Zero
- Saddle: Prologo Kappa RS
- Bar Tape: Prologo Plain Touch
デローザ Idol R8050 (Ultegra) のプライスは約53万円。
ロードバイクを知っている人であれば、この内容を見ればかなり納得の価格ではないだろうか。フルカーボンで素材もかなり良いものを使っている。
コンポーネントはシマノ・アルテグラで構成をされている。注目すべきは電動コンポーネントであるアルテグラDi2を装備していることだろう。
ただ、クランクが52-36Tノーマルクランクで、ちょっとビギナー、ロードバイク初心者には荷が重いギア比になっている。さすがトップモデルだな。
ホイールとタイヤはちょっと今一歩なので、これは今後のグレードアップお楽しみとして取っておこう。
デローザ Idol 7000 FSA Team35:¥272,999円
出典:ChainReactionCycles
- Frame: Carbon
- Fork: Carbon
- Rear Derailleur: Shimano Ultegra R7000 STI
- Front Derailleur: Shimano Ultegra R7000 STI
- Chainset: FSA Omega 50-34T
- Cassette Size: 11-28T
- Chain: HG601
- Brakes: FSA SL-K brakes
- Wheels: Vision Team 35 Comp
- Tyres: Continental GrandSportRace wire tyres 25mm, Continental inner tubes
- Handlebar: FSA Vero
- Stem: FSA Omega
- Saddle: Prologo Kappa RS
- Seatpost: Token TK9121 alloy 31.6mm
- Bottom Bracket: FSA PF6000
デローザ Idol 7000 FSA Team35は30万を割り込む約27万円という価格。デローザのIdolがこの価格で乗り出せるのはさすが海外通販というところ。
モデルは2018年なので、割引率も高いことが有利になっている。
内容的にはスタンダードなカーボンフレームにクランクはFSAとなってコストダウン。
変速機関連はシマノ・アルテグラでまとめられている。当然機械式。残念なのはブレーキキャリパーがアルテグラではないこと。
それでもよくまとまっていて、この価格でデローザIdleが乗り出せるなら、悪くはないだろう。ただ、やはり50万円のバイクと比べると少々見劣りするのは仕方ない。
まとめ
20万円と50万円のロードバイクは基本的な性能が価格と同様倍以上違うということはありません。
しかし、50万円のロードバイクは乗った時の感覚やスピードの乗り方、そのロードバイクが持つ背景、飾った時の見栄えなど明らかに上質と思える相違があります。
ロードバイクは趣味の要素を多分に含んだ分野ですから、そういったものが30万円の価格差を押してでも手に入れたいと思わせるのです。
値段が倍になっても電動コンポーネントはマジでいいので、そこに金額を出すのはよいと考える。
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カーボンフレーム・ロードバイク・メリット・デメリット
ロードバイクのフレームにはカーボンフレームが使われていることが非常に多い。現在では入門用のロードバイクはもちろん、各メーカーのトップエンドバイクは、ほぼ間違いなくカーボンフレームとなっているだろう。 ...