ロードバイクの装備

ロードバイクの【ビンディングシステム】とは?

2020年5月4日

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ロードバイクのビンディングシステムとはどのようなものだろう。ペダルをシューズと接続して効率の良いペダリングを可能にするのがビンディングペダルです。

基本的にロードバイクにはペダルが付属していません。まれにママチャリのようなフラットベダルがついていますが、これを利用する人は皆無と思います。

そこで、ロードバイクを購入した方は自身の好みのビンディングシステムなどがあるペダル、それに適合をするシューズを購入します。

ビンディングペダルには多くの種類がありますが、日本ではシマノが開発したSPDやSPD-SLが主に利用されています。

今回、このビンディングペダルをテーマに種類や今紹介したシマノの二つのビンディングペダル規格についてもお話しし、メリットやデメリットなどもまとめました。

ビンディングシステムとは?

ロードバイクには、専用のシューズが必要になり、そのシューズに合うペダルが必要になります。シューズは好みもあり、また適合もあります。そもそもシューズが決まらないとペダルも決まりません。

以前はクリップとストラップによりシューズとペダルをとめていました。1970年ころイタリアのチネリが世界で初めてビンディングペダル(クリップレスペダル)を開発。その後多数のメーカーがビンディングペダルを開発しました。

ロードバイクやMTBなど競技系自転車はビンディングペダルを使用していることが多いです。これはスキーのビンディングと考え方は同じです。シューズ靴底にボルト固定された「クリート」というパーツがペダルに固定されます。

クリートとペダルは専用で、互換性がないものと思っていいでしょう。同じメーカーでも構造が違うタイプが有りますので注意が必要です。

ママチャリや廉価クロスバイクとの大きな違いは、このビンディングシステム(シューズとペダル)が大きいと思います。

このビンディングシステムについて見て行きましょう。

ビンディングペダルの種類

ビンディングペダルの種類は今お話ししたSPD-SLやSPD以外にも多くの種類があります。

日本でも簡単に購入できるものとして、スピードプレイ、LOOKのKEO(現在普及しているロードバイク用のビンディングペダルの元祖)、TIMEのXPRESSOやRXS、クランクブラザーズ(SPDに似ているが別物)が有名です。

このほか日本の三ヶ島が開発したUS-SとUS-A、US-L、アメリカのEXPEDOなどがあり、これ以外にも世界中には多くの規格があります。

それでも今回メインでお話しするSPD-SLやSPDのシェアは高く、世界中でも利用されています。

SPDペダルとは

シマノ(SHIMANO) SPDロードツーリングペダル PD-ES600

出典:アマゾン

SPDはクリートと呼ばれる靴側の接続部分が小さいというのが特徴です。

それによって普通の靴のようなデザインのビンディングシューズを作ることが可能で、歩行にも支障が出ないような仕組みになっています。

主にMTBやクロスバイク、ロードバイクでもツーリングなどで利用されることが多いタイプです。

SPD-SLペダルとは

シマノ(SHIMANO) SPD-SLペダル PD-RS500 SM-SH11

出典:アマゾン

SPD-SLは、ロードバイクで主に使われるタイプです。

クリートがとても大きく、よりダイレクトに力を伝えられるためパワーロスが少ないことからロードバイクの競技などで好んで利用されます。

ただし、その代わりとしてクリートが邪魔になり、歩行がしにくくなるため歩行時はクリートカバーを付けるなどの工夫が必要です。

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フラットペダルってどうなの?

MKS(三ヶ島) ペダル 日本製 エムティーエフティー [MT-FT] ブラック 左右セット

出典:アマゾン

ビンディングでない、いわゆるママチャリなど普通の自転車のペダルがフラットペダルです。

ロードバイクではあまり使われることがありませんが、メリットが多いのが特徴です。

パワーがダイレクトに伝わらなかったり、効率の面で悪いという欠点もありますが、安価なペダルが多い事、普通の靴や時にサンダルでも利用できること、仕組みが単純などの破損しにくいことなどが挙げられます。

街中を走ったりする分には全く問題のないペダルです。

ただ、峠を走ったり、数十キロ以上走る場合は、効率などの面で不利なことが少なくありません。

ビンディングシステムの基本構成

ビンディングシステムの基本構成は以下の3点となります。

ビンディングペダルとビンディングシューズと、この2点を物理的に結合をするクリートという部品で構成がされます。

クリート

シマノ(SHIMANO) クリートセット SPD-SL SM-SH11 セルフアライニングモード

出典:アマゾン

これがクリートです。シマノの「SPD-SL」というロード用のシューズ、ペダルに対応をしたクリートです。

メーカーにより、またペダル種類によりいろいろな形があります。

当然ですが2つ1組です。左右の違いはありません。同じものです。

これをボルトで対応しているシューズ裏に取り付けをします。

ペダルを購入すると大体クリートは付属をしていますので、最初はペダル購入でクリートも手に入ります。

ロードシューズ

シマノ(SHIMANO) RP4 SPD-SL ロード・パフォーマンス ビンディングシューズ

出典:アマゾン

ロードシューズです。裏側にクリートを止めるためのボルト穴が開いています。

このシューズはシマノ「SPD-SL」ビンディングシステムに対応をしているのでボルト穴が3個開いています。

ビンディングペダル

シマノ(SHIMANO) SPD-SLペダル PD-RS500 SM-SH11

出典:アマゾン

シマノSPD-SLの専用ペダルです。

クリートのはめ方は爪先部分を入れて、かかとを上からまっすぐ体重をかけペダルに乗ればカチャリとはまります。

後方に矢印がついていますが、その部分をアーレンキーで回すことによりビンディングの締め強さを調整できます。

クリートの外し方はかかとを左右に振れば外すことができます。

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ビンディングペダルのメリット

ビンディングペダルのメリットは高効率なペダリングができることや見かけがカッコイイと言ったものです。

高効率なペダリングとしては、靴とペダルが接続されているので、常に足の動きをペダルに伝えることができます。

これによって引き足というペダルを踏み込んだ後の力も自転車をこぐ力に変えることができるため坂道などでは、フラットペダルよりも楽に登れるのです。

また、平坦な道であっても軽く漕ぐだけでどんどん進みやすくなるという点にも優れているため、疲労を軽減して走ることができます。

性能とは直接関係ありませんが、デザイン性が優れたものも多くあり、カッコイイというのもメリットです。

スポーツ自転車は、多少なりともスポーティーさやカッコよさが重要になります。

そのためこういったポイントも実は重要なメリットと言えるのではないでしょうか。

スムーズなペダリング

ビンディングペダルを使うことによりスムーズなペダリングを行えます。効率が段違いですから。

長時間、長距離を走るときにも有効です。良いペダリングは疲れも違います。

またペダルとシューズがつながっていることにより「引き足」という事もできます。これはペダルを踏み込むだけではなく引き上げることもできるわけです。

ロードバイクのスピードに対応できる

ロードバイクはスピードが出ます。それは走っている時もそうですが、コーナーリング、ブレーキング時も感じるでしょう。

その時にスニーカーでフラットペダルだと非常に危ないです。ペダルから足が外れたらとても危険です。

そのようなロードバイクのスピードにもシューズが、きっちりとペダルとくっついている安定性はとても重要です。

上り坂で有利

上り坂などでダンシング(立ち漕ぎ)をする際もビンディングペダルはとても有利です。

足の外れる心配がありません。また前述の引き足も使えるため登りではかなり有効です。

疲れない

足にきちんとあったロードシューズに踏み面が広い大きなクリートでペダリングは、長時間のサイクリングで疲れが少なくなります。

ペダリングの効率も高いので、疲労の度合いは少ないでしょう。

ビンディングペダルのデメリット

良いアイテムにもやはりデメリットはあります。

シューズを外し損ねて転びやすい

一番のデメリットは、ビギナーさんがビンディングペダルからシューズを外せず転ぶということでしょう。それは、一時停止のたびに外す操作が必要なこと、転倒しやすくなることです。

靴とペダルが一体化しているので、信号停止や様々な状況で停車しなければいけなくなった場面では、ビンディングペダルから靴を外す必要があります。信号で停まるときなど、ママチャリ感覚で足をペダルから外そうとすると、当たり前ですが外れません。

なので、練習をすることはもちろん、停車をするときは余裕を持って外しておくことが重要です。

初めてビンディングペダルを使うときはビンディングペダルを慣れている方の後ろについて走りましょう。全走者がかかとを振ってペダルを外す動作を見れば、自身も外し忘れがないでしょう。

ひねれば簡単に外せますが、何度も行うと気になってくる場合もあるのです。また、この靴とペダルが接続されているために急にバランスを崩した場合、足が付きにくくなるため転倒のしやすさが増します。

そのため扱う前に練習するなどの手間もデメリットです。

別のシステムに変える時に総取り換え

またもう一つのデメリットとして、もしシステムを変えるときはシューズ、ペダル、クリートの3点総買い替えということでしょう。

同じシステム内、たとえばSPD-SLのシューズであれば、シューズのみ買い替えはOKです。また前述のSPD-SL、SPD兼用シューズであれば、ペダルのみの交換ですみます。(たいていはペダルにクリート付属)

ロードバイクシューズは歩きにくい

これ以外にも普通の靴よりも歩きにくいのもデメリットと言えます。ビンディングペダルに限らず、どのロードシューズもバイクを降りると非常に歩きにくいということもおぼえておきましょう。

SPDならビンディングペダルでも歩ける

歩きにくさに関してはSPDの場合、デメリットとはなりません。

先ほどもお話しした通り、クリート部分が小さく、靴の底に収まるため、普通の靴のように歩けるデザインが多いからです。

もし食べ歩きライドや輪行が多いという方は、ロードバイクであってもSPDペダルを利用するというのもありと言えます。

まとめ

ビンディングペダルには様々な種類があります。

いずれもフラットペダルより効率の良い走行が可能となるメリットを持っているものの、外すための手間や転倒のリスクが増すといったものも注意する必要があるのです。

しかしロードバイクの性能を発揮するにはビンディングペダルは必須のアイテムと考えてもいいでしょう!

このビンディングペダルというアイテムい慣れることで、ロードバイクはとても走りやすく、また性能を発揮します。

そういった点はあるものの便利な自転車パーツであることに変わりはありませんから、ロードバイク購入を検討している方は、ビンディングペダルも調べてみてはいかがだろう。

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