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チューブラータイヤはタイヤ内にチューブを縫いこんだロードバイクのもともとのタイヤタイプです。このチューブラータイヤはプロも使用するほど高い走行性を誇る反面、管理がやや手間という弱点やパンクしたときにタイヤごと交換しなければいけないという弱点もあります。
そして・・・実はチューブラーと聞いてすぐにイメージできる方が徐々に少なくなっています。
あたかも過去の遺産とも思われがちなこのタイヤタイプのチューブラーですが、現在も根強いファンやこだわるプロが多いジャンルでもあるのです。
そんな上級者たちを魅了するチューブラーとはどんなタイヤなのか、その特徴や構造、メリットなどを紹介していきます。
これを読めばきっとチューブラーのことについて、多くのことを知ることができるのではないでしょうか。
それではチューブラータイヤの特徴や魅力からお話ししていきましょう。
チューブラータイヤの特徴と魅力
チューブラータイヤの特徴と魅力は高い走行性能や空気の抜け方の緩やかさ、そしてプロも使用していると言ったものが挙げられます。
これら3点について紹介していきましょう。
チューブラータイヤはその独特な構造から、高い走行性を誇ります。
例えば、高速域を維持しやすいというメリットや乗り味がしなやかと言ったものです。
こういった乗り味は長距離、あるいは高速で展開するレースなどに適しており、そういった点も魅力と言えます。
さらにシンプルな構造が軽量化にも適しており、登りの多い場面でも優位に走ることができるという特徴もあるのです。
また、プロの使用も魅力と言えます。
憧れのプロ選手と同じタイヤを使用することもできるので、プロの体感に近い走りを自分たちも気軽に体験できると言うのも魅力です。
チューブラータイヤの構造
チューブラータイヤの構造は、簡単に言えばタイヤとチューブが一体化しているということです。
インナーチューブと呼ばれるチューブ部分をケーシングあるいはカーカスという袋状の繊維でつつみ設置面にコンパウンドと呼ばれるゴム部分を付けたものとなっています。
空気を入れると真円の形状になり、リムセメントや専用の両面テープと言ったものを使ってホイールへ装着する構造です。
チューブラータイヤのメリット
- 軽量
- 耐パンク性(リム打ちパンクなどが少ない)
- パンクしてもエア抜けが緩やか
- タイヤがリムから外れない
チューブラーのメリットは、速く走れることに適している、耐パンク性能が高いという点です。
チューブラーは、先ほども紹介した通り、軽量であり乗り心地もタイヤのジャンルの中では良い部類に入ります。
そのため、長距離で競う競争やヒルクライムと言ったレースにも適しているのがメリットです。高速域を維持しやすいので、速い速度で展開する競技にも向いています。
タイヤ自体が空気を入れることで真円に近い形状になる。そのため乗り味もしなやか、前述のように高速走行の維持がし易いことも上げられます。
また、チューブとタイヤが一体化しているので、リム打ちパンクと言うリムとタイヤにチューブが押しつぶされて起こるパンクが、このチューブラータイヤには起きにくいというのもメリットです。
パンクが発生した場合でも一気にエアが抜けるクリンチャーと違いエア抜けは穏やか。タイヤ自体がリムから外れないことで多少強引に走ることも可能。
さらにシーラント剤と呼ばれるものを入れれば、小さなパンクであればシーラント剤が漏れ出して傷口を埋めてくれるというメリットも得られます。
チューブラータイヤのデメリット
- 装着がやりにくい
- そのためパンク修理が大変
- パンクすると修理が大変(使い捨ての可能性もある)
- ホイールも専用品が必要
チューブラータイヤのデメリットは、装着しにくいことと、パンクが起こった場合の不便さです。
チューブラータイヤは性能こそ高いものの、装着が面倒です。
リムセメントを使うと乾くのに数時間以上かかる場合もありますし、テープを使って貼り付けるのも意外と苦戦します。
このようにパンクが起こった場合も不便と言えます。
普段パンクしにくいチューブラータイヤですが、一度パンクが起こるとタイヤを丸ごと交換するというのが大きなデメリットです。
固着しかかったタイヤとリム面をはがし、更に新しいタイヤをつけるということを行うのは出先では大変な労力と時間を要します。
また、パンクが起こるごとにタイヤごと新しく買う必要があるので、コスト面もそこまで良いとは言えません。
こういったデメリットから、クリンチャータイヤやチューブレスタイヤなどのメリットが鮮明になるでしょう。チューブラーの場合専用ホイールを用意する必要性もあります。
クリンチャータイヤとの違い
クリンチャータイヤとの違いは一言で言えばチューブとタイヤが一緒になっているか、いないかと言う違いです。
チューブラータイヤはチューブとタイヤが一体化しているのに対し、クリンチャータイヤはタイヤとチューブが別々になっています。
他にも縫い付けている部分があるのがチューブラーと言った構造的なものや装着方法などが異なりますが、極論を言えば冒頭の違いが最大の違いです。
チューブラータイヤの交換にトライ!
タイヤとチューブが一体になっているチューブラータイヤ。このタイヤは一体ホイールに対してどのように取り付けられているのでしょうか。
チューブラータイヤがパンクした場合にはどのようにホイールから外して、どのように交換をするのでしょうか。
そんな疑問だらけのチューブラータイヤの交換についてチェックをして見よう。
チューブラータイヤの交換に必要なもの
チューブラータイヤの交換に必要なものは、リムセメントやリムテープ、対応するホイール、そしてチューブラータイヤです。
この他に専用のタイヤレバーやセメントをはがすヘラのようなものや脱脂剤、空気を入れるポンプやCO2ボンベなどがあります。
タイヤを外す・取付下準
タイヤを外す場合はタイヤの空気を完全に抜き、リムやタイヤの間にさしてセメントやテープを剥がします。
接着する際は、交換のこのステップを想定して、剥がし始めとなる隙間をあらかじめ作っておくと便利です。
ここから取り付けの準備をしていきます。
リムセメントやテープのカスなどをキレイにするために脱脂剤を利用してホイールのリムをクリーニングすると言ったことも行いましょう。
そしてタイヤを事前に伸ばしておきます(そのままではかなり硬いため)。
これによってチューブラーを取り付けやすい環境にします。
チューブラタイヤ取り付け(リムセメント)
リムセメントでのチューブラータイヤ交換は、最初にリムへリムセメントを塗っていき乾かします。
そして軽く空気を入れたタイヤを装着し、軽く空気を入れたタイヤを揉むようにしながら中心軸を微調整するようにしてタイヤがまっすぐセンターに装着できるようにしていきましょう。
正確な位置に装着できたら、乾燥のために24時間放置し、乾いたところで空気を入れて完成です。
チューブラタイヤ取り付け(リムテープ)
リムテープによる交換はいくらか楽です。
リムのパルブ横からテープを伸ばさず1周貼り付ける。リムテープでシール下面をリムに貼り、タイヤ側のシールを数センチほどはがしてリムの外に出しておきます。
そしてタイヤを置き、センターを合わせましょう。
センターがあったところで、一方のタイヤ側のシールを隙間から引っ張るようにゆっくりはがしていくとホイールへ装着されていきます。
こちらも乾燥が必要であり、24時間必要です。
こういった理由から緊急のためにリムテープでタイヤ交換を行った場合、はがれるリスクがあるため、慎重に走行して帰宅することをおすすめします。
タイヤのセンター出し
チューブラータイヤをホイールに取り付けたらタイヤの「センタリング(センター出し)」を行います。
クリンチャーであればホイールにタイヤを装着すれば勝手にセンタリングしますが、チューブラーの場合は自ら行う必要があります。
チューブラータイヤに少々エアをいれタイヤを揉むようにしてホイールセンターに対してセンターを調整していきます。
セメントなどの乾燥時間
チューブラーの場合、このセメントなどの乾燥時間が非常に長くかかる。速乾性セメントもあるがチューブラータイヤのセメント乾燥時間は通常丸一日24時間程度は必要になる。
リムテープの場合剥離剤を剥がす
チューブラタイヤをリムテープで取り付けたの場合、センター出しのあとに剥離紙を剥がします。
もう一方のタイヤ側のシールを隙間から引っ張るように剥がしていきます。このときも一気に剥がさないよにゆっくりと進めましょう。
剥離紙を取り外したらこちらも接着が完全になるまで24時間ほど必要になる。出先での作業である場合、リムテープであれば多少の作業軽減にはなるかもしれない。
チューブラータイヤ太さの選び方とおすすめ9選!
チューブラータイヤには太さがあります。
走り心地や対応するホイールによってモデルを選びますが、全体的な傾向として、漕ぎ出しを軽くしたいのであれば21Cや23Cなどの細身のタイヤ、乗り心地や安定性を重視したいのであれば28Cなどの太目のチューブラーがお勧めです。
バランスのよさをとれば25Cといったように希望する乗り心地で選ぶのもお勧めといえます。そのようなことを念頭に、おススメのチューブらタイヤを見ていこう。
TUFO S33 PRO チューブラータイヤ
出典:アマゾン
TUFO(トゥーフォ)はチェコ共和国のメーカーです。
国自体そこまでなじみのある国ではありませんが、お勧めタイヤの筆頭に上げられるほど質の高いチューブラータイヤを製造していることで知られています。
このS33 PROは低価格ながら高い走行性能を発揮し、端的にいえばコスパのいいタイヤです。
またカラーバリエーションもあるため、ドレスアップ目的でも利用できるモデルといえます。
コンチネンタル スプリンター チューブラータイヤ
出典:アマゾン
- メーカー重量:275g (22mm) / 295g ( 25mm) 180TPI / 3レイヤー
- ブラック 推奨空気圧(PSI):115-170
- ブラックチリコンパウンド採用
- セーフティシステムブレーカー内蔵
Continental(コンチネンタル)はドイツの大手総合タイヤメーカーです。
この中核モデルがSPRINTER(スプリンター)になります。
詳細は類似のモデルに譲りますが、非常にバランスの取れた仕上がりになっています。
コンチネンタル スプリンターゲータースキン
出典:アマゾン
- 重量:300g (22mm) / 320g (25mm)
- 180TPI / 3レイヤー、推奨空気圧(PSI):115-170、ブラックチリコンパウンド採用
- デュラスキン、セーフティシステムブレーカー内蔵
Continentalが、耐久性に対して徹底的にこだわったモデルがこのSPRINTER GATORSKIN(スプリンターゲータースキン)になります。
タイヤや中のチューブを保護するためにデュラスキン、セーフティシステムブレーカーという二つの層を追加し、あらゆるタイヤトラブルに対して高い耐久性を発揮するモデルに仕上げました。
ロードバイクで走行しうる悪路という悪路を走破するために設計されたモデルとして、高い信頼性のあるモデルといえます。
コンチネンタル コンペティション チューブラータイヤ
出典:アマゾン
Continentalが手がける耐久性と走行性能の高い次元での両立を目指したモデルがこのCompetiotion(コンペディション)です。
競争という意味を持つモデルだけあり、レースなどの競技においても高い性能を発揮するモデルで、一言で言えば優等生チューブラーという表現が当てはまります。
ビットリア タイヤ ストラーダ
出典:アマゾン
- トレーニングモデルとして必要とされる、対パンク性能と走行性能を両立
- ディープホイールに対応した取り外し可能なバルブコアを使用しています
- サイズ:28"(700c) タイヤ幅mm:21-28" 重量:295g
- 全天候対応
Vittoria(ビットリア) は、高い実績を持つイタリアのタイヤメーカーです。
このstrada(ストラーダ)は、トレーニングや通勤といったハードな用途を意識したモデルとして仕上げられています。
高いパンクへの耐性や長時間使用にも耐えられる耐久性を持ち合わせた同社でも有数のタフなモデルです。
それでいて価格も安価であり、乗り潰すためのタイヤとしても十分魅力的なものとなっています。
CONTINENTAL チューブラータイヤ GIRO(ジロ)
出典:アマゾン
- チューブラータイヤ
- カラー:ブラック&ブラウン
- 160TPI
Continentalの GIRO(ジロ) は同社のローエンドを担うチューブラータイヤです。
ローエンドといってもクオリティに抜かりはなく、耐久性の高さや磨耗、パンクといったトラブルにも強い仕上がりになっているのが特徴といえます。
総合バランスの良いタイヤという印象もあり、見方によってはチューブラーラインナップ中最も対費用効果の高いモデルといっても過言ではありません。
コンチネンタル スプリンター チューブラータイヤ
出典:アマゾン
ContinentalのSPRINTER(スプリンター) は、ドイツのタイヤメーカーである同社のチューブラーラインナップにおけるミドルモデルとして販売されているタイヤです。
- メーカー重量:275g (22mm) / 295g ( 25mm) 180TPI / 3レイヤー
- ブラック 推奨空気圧(PSI):115-170
- ブラックチリコンパウンド採用
- セーフティシステムブレーカー内蔵
先ほども紹介しましたが、やや異なったモデルです。
印象としては先ほど紹介した同名モデルと同じくミドルモデルでありながら、ハイエンドモデルに採用されているブラックチリコンパウンドを使用、競技モデルとして、また実戦に近いトレーニング用としても十分利用できるモデルでもあります。
長距離のサイクリングや長時間の練習、頻回利用の通勤といったシーンにも対応できる高耐久性を実現しているのも魅力的なモデルです。
また、店舗によっては売れ筋のためステッカーなどのおまけがつきます。
ビットリア RALLY(ラリー) RVC チューブラータイヤ
出典:アマゾン
- 2本セット
- 仏式バルブ
- バルブコア分離可(RVCモデル)removable valve core
- タイヤのラベルやロゴなどの細かな仕様はメーカーにより予告なく変更される場合がございます
- カタログ重量(1本あたり):21c(300g),23c(310g),25c(320g)
Vittoriaは先ほど紹介したイタリアの老舗ブランドです。
ロードバイクを競争のための道具としてではなく、気軽な足として、あるいは楽しみのために使いたい、さらにはトレーニングに利用したいというニーズにこたえた耐久性に富んだモデルとして販売されているものです。
チューブラータイヤとしては非常に安価であり、クリンチャータイヤよりも安い価格で提供されているモデルになります。
そういった理由から同社のチューブラーラインナップ中、一番リーズナブルなモデルとして、とりあえずチューブラーを試したいというユーザーにも入門用として最適です。
ミシュラン チューブラータイヤ パワーコンペティション
出典:アマゾン
- 最速を目指して作られたチューブラーロードレーシングタイヤ
- Moto GPでの技術を元に開発されたRace Compoundを採用
- Hi-density Protekにより、耐パンク性能としなやかさの両立に成功
Michelin(ミシュラン)のPOWER COMPETITIONです。
ミシュランというとクルマのタイヤ、あるいはグルメのガイドブックというイメージがあります。
しかし、ロードバイクの世界でも大変評価の高いブランドとして知られているメーカーです。
このモデルは、そのミシュランが誇る最速を目指したレーシングタイヤ、オートバイなどのモータースポーツにも提供されているミシュランの技術をロードバイクに生かしたRace Compoundによって耐久性としなやかさを両立したモデルに仕上がっています。
まとめ
チューブラータイヤは高い走行性能からプロも使用しています。かつてはロードバイクの主流であったチューブラータイヤですが、現在は一部の上級者あるいはベテランライダー、そしてプロが使用するにとどまっています。
またパンクのしにくさなどのメリットもあるのですが、一度パンクするとタイヤごと交換する必要があり、更に再装着には手間がかかるというのも弱点です。
こういったことから、チューブラータイヤを扱うには、それなりの知識や技術が必要です。
元来のロードバイク用タイヤとしての存在、手間がかかる分乗り心地も高いことから、真の意味でロードバイクを楽しむ、極めるといった方のためのタイヤといえるのではないでしょうか。
食わず嫌い・・・そんな言葉もあることから、もし機会があればぜひともチューブラータイヤのロードバイクを乗ってみることおすすめをしたい。ただ、かなりコストがかかるのはちょっとアレね。