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自作の輪行袋やブルーシートを輪行袋代わりにする人がいるようだが、それはダメだとちょっと釘を差してみたいと思う。
ロードバイクで輪行をよくやります。というか、このところは自宅から自走で走ることはほとんどない・・・いつもお世話になっています。ありがとうございます。
大体が、車で現地へ行くか、鉄道や公共の交通網を利用して輪行で現地まで行くことが多い。
これまでロードバイクでいろいろ走ってきたが、それらを振り返ると・・・車か鉄道か飛行機だ。自宅から自走をしたなんてことは近所の河川サイクリングロード行くだけ。
ほぼロードバイクで走りに行く場合、自走率は0%ということだ。
いつもお世話になっている輪行において、なんでもかんでも公共交通機関に乗せていいというものではない。そこには必ずルールが存在をする。自戒をこめ再確認をしてみよう。
この記事の目次
輪行の歴史をチェックする
現在、輪行をする環境はすこぶるいいと思う。ほぼ通常のロードバイク、それを分解して「専用」の輪行袋に収納すれば、無料で鉄道に持ちこむことができる。。
しかし、以前は競輪選手が競技場まで行くための方法だった。日本サイクリング協会(JCA)が鉄道会社と交渉したことにより実現をした。
当時はJCAの会員証を提示して手回り品切符を買って、輪行袋に収めて輪行をした。
実はオレ、当時のJCA会員証を持っている。
やばい、めっちゃ懐かしい。たぶん、当時高校生・・・17歳。(約40年前・・・遠い目)
つーわけで、このようにJCA会員になり、自転車用の手回り品切符買って輪行をやっていたのだ。
その後1984年10月からJCA会員以外でも、手回り品切符を購入すれば輪行することができるようになった。
さらに1998年にJR東日本が、1999年1月からは全国のJRが輪行を無料化。
今、我々が無料で輪行できるのは、このような歴史があり、たくさんの自転車乗りの方々のすごい努力や交渉、そしてルールを守るということがあったわけです。
しかし、現在は自転車は「何か」に収納してあれば鉄道に乗せられるのが当たり前の状態になっている。今一度ルールをチェックしてほしいと思う。
というわけで、いくつかの鉄道会社の自転車持ちこみに関してチェックをして見よう。
各鉄道会社のルール
鉄道会社にはいろいろなルールがある。いくつかの鉄道会社をチェックしてみる。
JRおでかけネット
携帯できる荷物で、タテ・ヨコ・高さの合計が250センチメートル(長さは2メートルまで)以内、重さが30キログラム以内のものを2個まで持ち込むことができます(ただし、傘、つえ、ハンドバッグなどの身の回り品は個数に数えません)。サイクリングやスポーツ大会などに使用する自転車は、解体し専用の袋に収納したものまたは、折りたたみ式自転車においては折りたたんで専用の袋に収納したもの
- http://www.jr-odekake.net/railroad/ticket/guide/04.html
JR東日本
携帯できる荷物で、タテ・ヨコ・高さの合計が250センチ(長さは2メートルまで)以内で、重さが30キロ以内のものを2個まで持ち込むことができます。サイクリングやスポーツ大会などに使用する自転車は、解体し専用の袋に収納したものまたは、折りたたみ式自転車においては折りたたんで専用の袋に収納したもの
- https://www.jreast.co.jp/kippu/20.html
JR東海
- http://railway.jr-central.co.jp/ticket-rule/rule47.html
京浜急行
- http://www.keikyu.co.jp/file.jsp?assets/pdf/train-info/tetsudoueigyou/tetsudoueigyou_ALL.pdf
上記PDFの10-11ページを抜粋。
西武鉄道
- http://www.seibu-group.co.jp/railways/railway/eigyo/temawari.html
東武鉄道
近鉄
- http://www.kintetsu.co.jp/gyoumu/kippu/nyuujouken/nyuujouken.html
阪神鉄道
- http://rail.hanshin.co.jp/guide/eigyou02.html
いくつかの鉄道会社をチェックしてみたが、おおむね以下のルールで統一されているようだ。
- 縦・横・高さの3辺の合計が250cm以内
- 重量が30kg以内
- 2個まで
- 1辺の長さが200cmを超えるものは持ち込むことができない
- 折り畳み自転車は折りたたんで「専用」の袋に収納
- 自転車は解体をして「専用」の袋に収納
- 一部などが袋から露出していてはいけない
大体が以上のルールとなっている。OK?
この収納袋は「輪行袋」としてはどうかと苦言を呈してみる
というわけで、以上のルールがあるという前提で、実際に以下の商品が「輪行袋」として販売されている。
ルールと照らし合わせてチェックをしてみる。
カノーバー(CANOVER) 自転車 マルチ 輪行バッグ
出典:アマゾン
- 展開時L1850×H1100×W440mmと余裕あるサイズなので、幅広い車種に対応可能です
- 収納サイズW300×H210×D80mm、重量622gとコンパクトかつ軽量なので、持ち運びが簡単です
- 雨水を弾く生地なので、大切な自転車をしっかりと護ります。
形状やサイズを見ると自転車を一切分解することなくただ袋をかぶせただけ。サイズも3,390mmと3mオーバー。
メーカーは輪行のルールなどを何も見ないで商品を作っているのでしょうか。こんな大きな荷物を電車に持ち込んだら迷惑でしかありません。
TIOGA(タイオガ) コクーン (ポーチ タイプ) カラー:ブラック
出典:アマゾン
- 70デニールナイロン
- 固定用ストラップ4本付
- ショルダーストラップ付
- L1630×H870mm
この商品は「輪行袋」とは書いていない。しかし、アマゾンの商品カテゴリでは「輪行袋」カテゴリでリストされている。
当然だがカスタマーレビューを見てみると、そのほとんどが輪行袋として利用している方が多い。
サイズが全長と高さで2,500㎜となっている。厚さ分があるはずなので、上限の2,500㎜をはるかに超えている。
また、サドルの一部が収納袋よりはみ出している商品もある。
TIOGA(タイオガ) フレックス コクーン
出典:アマゾン
- 70デニールナイロン
- L1,550×H850mmm
これもトータルで2.4mとなり輪行袋の厚さが10cm以内に収まるはずはありません。
以前は袋からサドルが出ているものや、自転車を一切分解をしないで袋をかぶせリアタイヤがまるまる出ているようなものを輪行袋として出していた。
タイオガ(TIOGA) EZラップ 輪行袋 ブラック BAR02400
出典:アマゾン
TIOGAというメーカーさんはなぜにこんな寸法的にNGな輪行袋をたくさん出すのだろう。これは、見てもらえば論外ということがわかると思う。この商品を「輪行袋」として販売してはマズイだろ。
カスタマーレビューにこの商品を使って輪行している画像があるのもショックだ・・・
自転車を解体していないことはおろか、リアタイヤ、フロント部がすべて露出している。これは絶対に「輪行袋」として使ってはいけない。
ブルーシート・ゴミ袋・自作の輪行袋はダメ!絶対!
ブルーシート、ビニール袋、ゴミ袋、自作などの輪行袋で画像検索をすると、このような画像がわんさか出てくる・・・どういうつもりなのだろう。
絶対にこのようなことはやめてほしい。
まとめ
メーカーにはできれば、各鉄道会社のルールをチェックして商品名をつけてもらいたいと思う。「輪行袋」と記述があればその商品で輪行できると思ってしまうはずだから。
これらの商品は自転車やロードバイクのカバーとしては、非常に使い勝手がいいと思う。たとえば車内にバイクを積み込む際、このカバーをかければ汚れを防ぐことができる。
また部屋に自転車を持ちこむ際、ホテルなどの部屋に持ちこみ許可をもらえた時などの自転車カバーとしては非常に良いだろう。
しかし、ロードバイクや自転車の「輪行袋」としての使用はルールや規則を完全に逸脱をしている。
よく輪行袋購入のお金が惜しくて適当な布や生地で輪行袋自作しているヤツもいるが・・・それもマジでやめてくれ。強度なども含め、本当に心配だ。
絶対に使わないでほしいと思う。ブルーシート、ビニール、適当な布などで自作、ルール違反な輪行袋はやめておけ。私達の輪行ができるというすばらしい環境を壊さないでほしいと切に願う。
現場からは以上です。
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