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ロードバイク用のグリスを見ていきましょう。ロードバイクには様々なケミカルと呼ばれるアイテムを使用して、メンテナンスを行います。
その中でもロードバイクの整備には欠かせないグリスを紹介します。
通常の整備ではCRCやチェーンオイル程度で済んでしまうかもしれません。しかし、BBやハブ、ヘッドセットあたりをバラすことになると、必ずグリスは必要になってきます。その存在は大きいのです。
そんなちょっと存在の薄いグリスですが、この際ちょっとグリスについてチェックをしてみました。
この記事の目次
グリスとは?
グリスとは、一言で言えば油です。
ただ、油と言っても粘り気を持たせたもので、機械などの塗った部分に付着して止まることで、円滑な動作や性能の維持をもたらしてくれます。
油と言うとサラダ油のようなさらさらしたイメージを持ちますが、バターのような油に近いイメージの製品です。
ロードバイクでグリスは必要?
ロードバイクでグリスは必要です。
ロードバイクは様々な場所で回転したり、衝撃を緩和したり、あるいは動作部分が水分にさらされたりしています。
それらの機能を維持したり、あるいは向上させたりするという意味でグリスは重要な役割を果たすのです。
誤解を恐れずに言えばグリスがなければロードバイクはスムーズに動きません。
CRCや潤滑油との違いは何?
油と言うと、CRC(クレ556などのさらさらしたオイル)や潤滑油も存在します。
これらとグリスとの違いは、粘度の有無です。
潤滑油なども滑らかさを持っていますが、粘り気はないため、すぐに落ちてしまったり、時に蒸発してしまうこともあります。
しかし、グリスはこれらの潤滑油などに増稠剤(ぞうちょうざい)を添加して加工しているため、落ちてしまったり、蒸発すると言ったことがほとんどありません。
このように長くその場にいられるようになっているかどうかがCRSや潤滑油との違いなのです。
グリスはどこに使うの?
グリスは、自転車のさまざまな場所に使います。
ざっと主な場所を紹介すると、ホイールのハブ(回転軸となるところ)やボトムブラケット(ペダルで回すクランクを回す軸)をはじめ、ホイールのハブ(カップ&コーン)、各ボルト類、クイルステムの臼、アルミピラーと金属フレームの固定部分などパーツごとの接触部分のいたるところに使用可能です。
グリスを使う頻度とは?
グリスを使う頻度は、人それぞれです。
ただ、潤滑油ほど高頻度ではありません。チェーンオイルなどは、毎回走るたびにチェックする方も多いですが、ことグリスを付けるなどの頻度は少ないでしょう。
私的にグリスを一番使う場所はクリートとペダルのビンディング部に良く塗ったりします。
基本的にメンテナンスや分解修理などの時に使用するため、頻繁に利用する方でも毎日使う方はプロ以外(自転車屋さんなど)まれです。
グリスのちょう度とは
グリスのちょう度とは、グリースの硬さをあらわす基本物性値となっている。
増ちょう剤量により硬さを調整できます。
JIS分類 | ASTM(JIS)ちょう度 | NLGI グレード | 状態 |
---|---|---|---|
000号 | 445~475 | No.000 | 半流動状 |
00 | 400~430 | 00 | 半流動状 |
0 | 355~385 | 0 | 極めて軟 |
1 | 310~340 | 1 | 軟 |
2 | 265~295 | 2 | 中間 |
3 | 220~250 | 3 | やや硬 |
4 | 175~205 | 4 | 硬 |
5 | 130~160 | 5 | 極めて硬 |
6 | 85~115 | 6 | 極めて硬 |
ロードバイクおすすめグリス
最後にロードバイクのおススメグリスを紹介します。
これらはいずれも魅力的な製品ばかりで、使いやすさや性能などを重視してチョイスしました。
きっと使いやすい、相性のいいグリスに出会えます。
AZ(エーゼット) BGR-004 自転車用 セラミックグリス
出典:アマゾン
- ちょう度:2号(25℃ 265~295)
- 使用温度範囲:-25~+200℃
- 用途:自転車のBB、ハブ、ヘッド部分のベアリングや摺動部の潤滑
- ボロンナイトライド配合
AZ(エーゼット) BGR-004はセラミックグリスです。
ボロンナイトライドと呼ばれる窒化ホウ素と言う成分を配合しているのが特徴で、この物質は潤滑性を高めることができる性質を持っており、セラミックグリスと合わせることによって、より潤滑性が高まるという特徴も持っています。
また、クリームのような使い心地で伸ばしやすく必要な箇所に潤滑を与えることができるグリスです。
MORGAN BLUE(モーガンブルー) グリス カルシウムグリス
出典:アマゾン
- カルシウムを配合した合成グリースです
- 自転車の組付け全般、ベアリングや軸受け、可動部など幅広い用途にお使い頂けます
- 特徴1低い摩擦力
- 特徴2良質な粘着性
- 特徴3防水性
MORGAN BLUE(モーガンブルー) グリスのカルシウムグリスは、カルシウムを配合したグリスです。
カルシウムを配合することで摩擦力を下げて、防水性や粘着性などを高めることも実現できると言うメリットがあります。
使いやすい容器に入っているので、オーバーホールなどでもどんどん使用することができ、作業がはかどるのがメリットで、最後まで使い切れるのも魅力です。
塗布することで防水性も期待できるため、ネジの固着防止など金属部分にも安心して使うことができます。
PARKTOOL(パークツール) 自転車メンテナンス用グリース
出典:アマゾン
PARKTOOL(パークツール) 自転車メンテナンス用グリース ポリリューブ1000は、ディープグリーンの半透明なグリスで酸化などの劣化が起こると変色し、分かりやすくなっています。
大手の工具メーカーが製造しているだけあり、利用者の使い勝手が意識され、ポリウレアを配合して潤滑性と長寿命を高めているのもポイントです。
もちろん肝心の防水性も高く、様々な箇所へ自由に使えるのも便利と言えます。
グリスの基本性能が押さえられており、さらにチューブ状なので、初心者に使いやすい仕様です。
シマノ(SHIMANO) プレミアムグリス
出典:アマゾン
シマノ(SHIMANO) プレミアムグリスは、コンポーネントメーカー最大手のシマノが販売しているグリスです。
プロショップでも利用されており、ロードバイク用グリスのベンチマーク的な存在でアマチュアレベルの利用者にも多く購入されています。
粘度は高めなので防水や防錆効果が期待しやすく、ロードバイクのメンテナンスとの相性もいいグリスです。
使いやすい50gの量もポイントと言えます。
シマノ(SHIMANO) プレミアムグリス チューブ入
出典:アマゾン
シマノ(SHIMANO) プレミアムグリス チューブ入りは先ほど紹介した製品のチューブ入りモデルです。
成分は全く同じですが、チューブに入っていることから細かいところに必要量を塗布するのに便利な仕様になっています。
ロードバイクの至る箇所、ハブやボトムブラケットをはじめ、ホイールのハブ(カップ&コーン)、各ボルト類、クイルステムの臼、アルミピラーと金属フレームの固定部分に塗るなど場面を選びません。
まとめ
ロードバイクのグリスは、様々な箇所で使用する重要なケミカルです。
ロードバイクが一つの機械と言う側面を持っているだけに潤滑性や防錆性、そして防水性、時に防音性と言った性能を維持、向上させるのに不可欠と言えます。
その存在はあまり強いものではないけれど、縁の下の力持ち。絶対に必要なアイテムとなる。1回買っておけば、使い切るまでは相当な時間を要するからちょっと安心ですよね。工具箱の中に必ず一つはほしいアイテムです。
そんなグリスを購入し、自分でメンテナンスしてみてはいかがでしょうか。
また、小さい容器にグリスを入れてロードバイクのツールボトルなどに忍ばせておくといいですよ!グリスって忘れた時に絶対必要になるモノなのよ。これで何度救われたことか・・・