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ロードバイクのスプロケット交換方法を解説します。ロードバイクを始めとして自転車の変速は様々なパーツによって行われます。
ディレーラーと呼ばれるパーツによってチェーンの位置を動かし、最終的にスプロケットと呼ばれるパーツでチェーンの位置が変わることで変速が完了するというのが一連の流れです。
そんな変速に重要なパーツであるスプロケットについて知識、またスプロケットを交換するために必要な工具、スプロケ交換方法を見ていこう。
スプロケットとは?
スプロケット(以下、スプロケ)とは一言で言えば歯車です。
ロードバイクの場合、リアのホイールについた歯車の組み合わせを指します。
カセットとも呼ばれるこのパーツにチェーンをかけることでロードバイクの後輪が回り動くという仕組みです。
このスプロケの歯車についているギザギザの数(歯数)によって自転車のペダルが重くなったり軽くなるというのがスプロケの役割となっています。
つまり、このスプロケを交換することでロードバイクの走りに変化があることを意味するのです。
スプロケ互換性
スプロケは多くのメーカーが出していますが、主流としてスラム、カンパニョーロ、シマノによってが作られたものがあります。
これらのメーカー間の互換性ですが、基本的にはありません。
ただ、例外としてシマノとスラムは一部互換性があるため、スラムのスプロケでシマノの変速ができたり、逆も可能なことがあります(変速数が合っていれば)。
しかし、シマノとスラムはカンパニョーロとだけは一切互換性がないのです。
それが例え、同じ11速のスプロケであったとして、カンパニョーロの変速機にシマノのスプロケを付けたり、シマノの変速機にカンパニョーロのスプロケをつけても変速は基本的にできません。
このようにメーカー間にも互換性がほとんどないのが現状です。
また、同じメーカー内であっても互換性があったり、なかったりします。
例えば、シマノのモデルによっても互換性が異なるのです。
リア10速であれば、グレードに関係なく互換性があるため、古い10速のデュラエースと現行の10速のティアグラでも互換性があります。
そのため、古いデュラエースのスプロケが壊れてしまっても現行のティアグラのスプロケを取り寄せて付ければわずかな調整で動かすことが可能です。
しかし、11速になると現行の105、アルテグラ、デュラエースとの間しか互換性がありません。
10速のスプロケを現行の105に付けられませんし、現行のディアグラに11速のスプロケットを付けられないのです。
このように同じメーカー間でも製造されたモデルの世代や変速数によって互換性があったり、なかったりします。
スプロケ交換のメリット
スプロケ交換のメリットは2つあります。
それは、走り方を変えられること、変速がスムーズになることです。
走り方に適したものを選べば走り方を変えられるというメリットがあります。
例えば、登り重視で歯数の大きなスプロケ(32個の歯がついている32Tなど)を入れるとペダルが軽くなって登りが楽になりますし、
最高速重視で歯数の小さなスプロケ(11Tや12Tなど)を多めに入れると直線で全速力でペダルを回す際、スムーズに最高速に達することができるというメリットです。
新品にすれば変速がスムーズになります。
古いスプロケは歯が丸くなり、変速がスムーズにいかず、あまりにひどい摩耗だとチェーンや変速を行うディレーラーにダメージを与えてしまうのです。
しかし、新品のスプロケに交換すれば、スムーズに変速ができるようになり快適な走行が可能になります。
スプロケ交換に必要な工具
次にスプロケ交換のお話をしていきます。
必要な工具は2つです。
出典:アマゾン
1つは上の画像にある「フリーホイールリムーバー」と呼ばれるもので、ロックリングと呼ばれるスプロケットの固定パーツを取り外すものになります。
これがロックリング。スプロケットをフリーハブに取り付け固定をしているネジの切ってあるリングね。
もう1つはフリーホイールリムーバーの下にある「スプロケットリムーバー」と呼ばれるもので、チェーンがついてるちょっとユニークな工具です。
このチェーンをスプロケにかけてスプロケを固定しているネジを緩めます。
なぜスプロケットのギアにこんなチェーンを掛けるのかというと・・・ロックリングはフリーによって緩める方向で空回りしてしまうのでう。
やってみるとわかります。フリーホイールリムーバーをロックリングにあわせ緩めようとすると・・・空回りすることが。なので、空回りを防ぐため「スプロケットリムーバー」のチェーンをカセットに引っ掛けて固定をするのです。
ちなみにこのフリーホイールリムーバーは、シマノ、カンパニョーロ、スラムによって違うため交換する場合は対応しているリムーバーを選ぶ必要があり注意点です。
スプロケ交換の手順
スプロケ交換の手順ですが、ながれとしてはホイールを外す、スプロケを外す、スプロケを入れる、そしてホイールを戻すという一連の作業になります。
まず、リアのホイールをロードバイクから外した後、スプロケを取り外す作業からスタートです。
スプロケットリムーバーのチェーンの部分をスプロケの中間あたりのギヤに引っ掛けます。
もう片方の手でフリーホイールリムーバーを溝に合わせてしっかり奥まで差し込みしっかり固定出来たら真上から下に体重をかけるようにスプロケットリムーバーとフリーホイールリムーバーをそれぞれ反対方向に回すとホイールに固定しているロックリングが緩みます。
ロックリングを外したらそのままスプロケが外れるのでゆっくり引き抜きます。
次にスプロケの取り付けです。
専用スペーサーなどがあればきちんとつけて、スプロケを歯数の大きなギアからホイールにはめて行きます。
この時、ギアの表裏を間違えないことや歯と歯の間にスペーサーがある場合各ギアが等間隔の隙間になっているかチェックしていきます。
そして最後にロックリングを真っ直ぐ確実に入れて回し、フリーホイールリムーバーを使って、ロックリングを体重をかけて締め付け
ガクッ手ごたえがあるくらいまで引き締めるのですが、これがスプロケの固定作業です。
これが完了し、ロードバイクにリアホイールを装着してチェーンをかければ交換ができます。
まとめ
スプロケは重要な変速のハーツである歯車の集まりです。
取り外しは二つのリムーバー(スプロケット、フリーホイール)を使って行い、取り付けはフリーホイールリムーバー一本で行います。
メーカーごとに工具が異なったり、互換性も異なるので事前に調べてから交換するのがおすすめです。