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今年の4月に初めてディスクブレーキロードバイクを購入したのだが、その性能はまーまーというところ。
普通に走る分には、絶対に熟成されているキャリパーブレーキのほうがいいに決まっているが、その使用フィールドや環境が変われば間違いなくディスクブレーキにアドバンテージがある。
それはMTBの世界を見ればわかる。そのほとんどがディスクブレーキだ。
オレのロードバイクディスクブレーキは機械式なので、一番性能が上がるのは油圧にすることだが、ブルべはオレは機械式にメリットを感じているので、交換する予定はない。
また油圧にして絶対制動力が上がっても、ロードバイクのタイヤではその性能をフルに使いきるのは多少疑問もある。使いきる前にロックしそうだし・・・
では、その他でディスクブレーキの性能を上げる方法はあるのだろうか?
この記事の目次
シマノアイステクノロジー(SHIMANO ICE TECHNOLOGIES)
さすがマウンテンバイクの世界は、ブレーキにかなり力を入れている。
スピードをコントロールすることでは、同じとは思うが、その使い方の過酷さからは、ロードの比ではないかも。
MTBのダウンヒルなどを見ていると、その凄まじさと、ブレーキの大切さも良く分かる。そんなフィールドから開発をされたのがIce Technologies(アイステクノロジー)だ。
アイステクノロジーブレーキローター
出典:アマゾン
熱ダレしにくく、最後までパフォーマンス全開で走れるブレーキローター。シマノアイステクノロジーはこのブレーキローターの担う部分が大きいだろう。
- http://cycle.shimano.co.jp/content/sic-bike/ja/home/customer-service/s-bike_function/a-line/ice-tech.html より画像引用
アイステクノロジーによるレジンパッドの耐久性グラフだ。ローターの変更だけでも、これだけの摩耗量に差が出てくるというのは驚きだ。
パッドの摩耗量がおさえられるのは、ロングディスタンスをよく走るオレにもメリットがかなりあると考える。
アイステクノロジーローターの構造
- http://cycle.shimano.co.jp/content/sic-bike/ja/home/customer-service/s-bike_function/a-line/ice-tech.html より画像引用
上記画像がシマノの「アイステクノロジーローター」の構造となります。
ロータ構造が3層構造となっていて、中心アルミ素材をブレーキパッドが当たる表面にステンレス素材によるサンドウィッチ構造になっています。
こちらがアイステクノロジーローターの断面だ。
アルミニウムという素材は、その熱伝導性が高い。それは熱をよく通す、すなわち「よく冷える」ということになるわけだ。
外側のステンレスローターがアルミニウム素材をサンドしている構造が良く分かる。
アイステクノロジー SM-RT86+B01Sレジンパッドをレビュー
先月ディスクブレーキ搭載のロードバイクを買ってしまったのだが、実はそのディスクブレーキの効きに対してちょっと不満を持っていた。
油圧ディスクブレーキのMTBを乗ったことがあるのだが、あの車重と太いMTBのタイヤで、かなりのストッピングパワーを感じた。
当然、それと同じパワーではロードバイクのあの細いタイヤでは一気に負けてしまうだろう。
そんな先入観でブレーキレバーを握ったのだが、思ったほど効かない・・・そんな第一印象だった。
というわけで、手っ取り早くローターとパッドを交換してみた。
シマノ ディスクブレーキ ローター SM-RT86 6本ボルト M 180mm
出典:アマゾン
アイステックのシマノディスクローターSM-RT86を購入した。
ローター径は180mm。とりあえずフロントのみ交換をする。
シマノ レジンパッドB01S
出典:アマゾン
シマノ純正のレジンパッド。
シマノディスクローターSM-RT86との相性も抜群だろう。
ディスクローターとパッドが到着・交換装着
シマノディスクローターSM-RT86到着。
シマノディスクローターSM-RT86:重量チェック
ボルト無し、ローターのみの重量は114gだった。
スパイダーアームは、その存在感を感じさせる。
ちなみに最初バイクについていたTRPのローターは108gだった。
シマノディスクローターSM-RT86取り付けの実際
ディスクローターの交換をする。交換にはトルクスが必要だ。
トルクスドライバー、レンチが必要となる。
既存のローターを取り外した。
シマノディスクローターSM-RT86の断面だ。表面の材質と中身の材質が別物ということが断面でわかる。
中の材質がアルミ、そして表層部の材質はステンレスとなっている。
ボルトを締める時、このボルト回り止めプレートをはさむ。
トルクスレンチでホイールにローターを取り付ける。
ローターの取り付け完了。
ブレーキパッドの交換
パッド取り付けボルトの割りピンを外す。ラジオペンチなどで簡単に外れる。
ボルトをレンチで外す。
ピンを抜けば、パッドは簡単に外れる。
新品のレジンパッドを取り付けよう。
パッドでばねをはさみ込む。この状態でブレーキ本体に挿入をする。
元通りにピンを戻し、レンチでしめる。最後に割りピンを取り付けて完了。非常に簡単で10分もかからず交換完了です。
外したパッドは予備パッドとしてツールボトルへ入れておきましょう。
まとめ
ロードバイクのブレーキとはいえ・・・実は、機械式ディスクの効きに、多少の不満がある。効きがかったるい感じなのだ。もう少し、きっちり効いてほしいと思っている。
そこで、このアイステクノロジーローターとレジンパッドの導入してみた。
ディスクブレーキロードバイクのディスクローターの交換、ブレーキパッドの交換は両方合わせても30分もかからず交換が完了をします。なれていれば、両方の交換で5分もかからないかもしれません。
ただ、一度は交換をしておき、構造や取り付け法を確認しておくのは良いことだと思います。
さて、アイステクノロジーのローター、またレジンパッドに交換をしたその性能ですが、ブレーキのストッピングパワーは非常に上がり満足のいくブレーキになりました。
レバーのひき始めは同じようなパワーの立ち上がりですが、アイステクノロジー+レジンパッドは奥でグッと効きが良くなります。
前述のパッド消耗が抑えられるのは非常にメリットを感じるし、現状のブレーキの効きがもう少しよくなると本当に助かる。
あと・・・ブレーキローターやパッド交換を実際に行っておくことを経験したことはかなり大きいと感じる。