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ワイドレシオ32T【カセット交換】のメリット/デメリット

2017年4月1日

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ワイドレシオ32Tのカセット交換について見ていこう。2016年にロードバイクのコンポを一新したときから、オレのロードバイクのカセットはワイドレシオのアルテグラ11S 11-32Tとなっている。このロー側32Tと言うのはほんとうに色々なところで助かる。

特にロングライドや坂の多い場所には、オレ的にお守り。

コンパクトクランクのフロント34Tがあればギア比は「1.06」となり、楽ちんだ。ただ、かなり回さないと前に進まないこともそれは仕方ない。

大体の登りはその一つ前にある28Tでカバーできるが、その後ろにさらに4T歯数が多い32Tがついていることで、かなりお守り的要素もあるが、ほんとうに心強いことは確か。

オレみたいに脚がなく、登りが苦手な方、これからロングライドをトライしてみたい方にむけてワイドレシオを語ってみたいと思います。

完成車についている標準のカセットは?

ロードバイクのカセットは、何を持って標準か?ということもありますが、だいたい完成車についている11速のカセットは12-25T、11-28Tなどが多いのではないかと思います。

オレの場合、ロー側が25Tなどついていようものなら、すぐに外してヤフオク行き。もしくはローラー台車両用になります。レースをやっているわけではないので、25Tではキビシイ。

いままでいくつも25Tがついているカセットをヤフオクに出しました。その都度ワイドレシオなカセットを買い直した。28Tがついている場合はだいたいそのまま使う。

ただ、32Tの安心感を知ってしまうと、どうしてもそっちに付け替えたくなることは隠せない。

ロングライドや坂道に安心なワイドレシオとは

CS-6800 11S 11-32T

現在シマノのアルテグラと105には11速の32Tを持つカセットがラインナップされています。

ロングライド的には11Tを使う場面がかなり少ないこともあり、14-32Tというやつがほしいと思う今日のこのごろ。

ワイドレシオカセットのラインナップ

シマノの11速カセットラインナップにおいて32Tが存在するのは以下のアルテグラと105となっている。

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ちなみにトップグレードであるデュラエース R9100シリーズのワイド系の最大歯数は30Tとなっている。

ロー側の19-30Tはチタン製となっている。

CS-6800 12?25T 12 13 14 15 16 17 18 19 21 23 25
CS-6800 11?28T 11 12 13 14 15 17 19 21 23 25 28
CS-6800 11?32T 11 12 13 14 16 18 20 22 25 28 32
CS-R9100 11-30T 11 12 13 14 15 17 19 21 24 27 30
CS-6700 11?28T 11 12 13 14 15 17 19 21 24 28 -
CS-HG81 11?32T 11 12 14 16 18 20 22 25 28 32 -

アルテグラワイドレシオとデュラのワイドレシオ、参考にアルテの12-25、10速カセットの各ギアとなっている。

10速の場合、32Tはラインナップされてい無かったようで、SLXを利用して32T化していた方もいただろう。10速で32Tだと、かなり歯数が飛んだが、11速になりかなり緩やかになったのではないだろうか。

32Tカセットを利用する場合はGSディレイラーが必要

GSディレイラー


対応ローギア(最小 / 最大) 28/32TのGSタイプリアディレイラーが必要になってくる。

通常取り付けをされているSSタイプのリアディレイラーは対応ローギア(最小 / 最大) 23/28Tとなっているはず。

なので32Tカセットにした場合はGSタイプのリアディレイラーが必要になってきます。

ロー32Tの安心感

CS-6800 11S 11-32T

アルテグラの11速カセットの大きさ比較。両方共CS6800のロー側スプロケ。

左が32Tで右が28Tのモノ。大きさが4T違うと全く外形が違ってくる。もはやMTB的なカセット。

通常の28Tの上に32Tがあるとこのように外形が違ってくる。

ワイドレシオのメリット

ワイドレシオカセットのメリットは何と言ってもロー側に存在している28T、そしてさらにその上を行く32Tのでかいスプロケとなるだろう。

この安心感。こいつがあればどんな坂でも登ることが出来るという気持ちの余裕。今まで使っていた最大歯数28Tのさらに上を行く32Tの存在は非常に助かる。

コレがあると無いでは気持ちの持ちようも変わってくるくらい、このところは手放せない。

また真ん中のギアが18Tとなり、そのまわりを占めるのが14、16、18、20、22Tと2飛びとなり非常に扱いやすいのではないだろうか。

ワイドレシオのデメリット

CS-6800 11S 11-32T

1番のデメリットは・・・かっこ悪いということになるかもしれません。

ロードバイクというのに、めっちゃMTBのようなでかいカセット、さらに妙に脚長なリアディレイラーがその美観を損ねる恐れがあります。オレは関係ないけど。

やはり52Tのチェーンホイールにクロスレシオな11-23Tカセットの組み合わせはかっこいいかな。オレは関係ないけど。

さらに物理的なデメリットとして、何と言ってもカセットが重たい・・・CS6800の32T仕様は実測284gであった。ちなみにCS-R9100の重量は175g(11-25T)となっている。この差は結構あるかもしれない。

そしてワイドレシオは当たり前ですが、ギア間の歯数が開いているということ。

ギアを変えると、ガクッと軽くなったりガツンと重くなったりします。この開きというのは、けっこう脚に負担がかかることはわかるかと思います。

しかし、このワイドレシオはレースで利用するのものではないでしょう。であるなら、ゆったりとクランクを回すということを考えれば、ロー側の余裕を持つほうが助かるというもの。

32Tカセット取り付け・組み換えに必要なもの

カセットの取り外し、取り付けの実際を見てみよう。

ワイドレシオカセットに組み替える場合、GSタイプのリアディレイラー、さらにはカセットを外すための工具、チェーンが必要になってくる。

再度必要なものをリストアップしてみよう。

まずはカセット。アルテよりは105のほうが安いので、はじめての方にはいいかも。

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リアディレイラー。こちらも105とアルテグラがある。


チェーンも必要になる。標準化セット状態からGSタイプのリアディレイラーになり、さらにカセットロー側も歯数が増えるので新たにチェーンが必要になる。

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カセットを取り外しするためにフリーホイールリムーバーなどが必要になる。

チェーンを切ったら、ミッシングリンクで繋いでおくと、チェーン清掃などで便利ですよ。

それらを取り揃え、カセット交換だ。

32Tカセット取り付け・組み換えの方法

フリーホイールリムーバー

フリーホイールリムーバーを使い、古いカセットを取り外す。

新品カセットを取り付けてロックリングをきっちりと締める。

チェーンの交換

32Tカセットにした場合、チェーンを調整する必要があります。

チェーンの調整

シマノのマニュアルより引用。調整は最大チェーンリングと最大カセットにチェーンを掛けてプラス2コマとなっている。

チェーンの交換

このように最大チェーンリングとカセットにチェーンを掛けてプラス2リンクをする。

余ったチェーンを切り、さらにミッシングリンク分1コマ切って調整をする。

バイク

これで、チェーンの長さコマ調整完了。

まとめ

ワイドレシオのカセットと言うと、ちょっとロードバイク初心者という感がある。さらにリアスプロケットが妙にでかくなり、MTBみたいでロードバイクにはちょっとかっこ悪いかもしれない。

しかし、峠やロングライドに臨む時、ワイドレシオになっているカセットは心のお守り。

あなたもワイドレシオカセットを取り付けて、走るフィールドを広げてみませんか?

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