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クリンチャータタイヤとチューブラータイヤの比較をしてみたいと思います。ロードバイクのタイヤといえば、私達普通のバイク乗りはほぼ間違いなくクリンチャータイヤを使っているでしょう。
一方でロードバイクに慣れてくると人のロードバイクが気になることがあります。プロの乗っているものであれば尚更気になる方も少なくないはずです。
そんなプロの使用しているタイヤを見るとほとんどがチューブラータイヤと呼ばれるタイヤです。
このチューブラータイヤはなぜプロに利用され、そもそもどんなタイヤなのでしょうか。
今回このチューブラータイヤの特徴をお話しし、メリットや多くのロードバイクのタイヤとして使用されているクリンチャータイヤとの違いについても触れていきます。
この記事の目次
チューブラータイヤの特徴
チューブラータイヤの特徴は簡単に言うとチューブとタイヤが一体になっているということです。
もともとロードバイクがロードレーサーと呼ばれていた頃、ロードバイクの黎明期から存在したタイヤがチューブラーです。
そのためベテランのアマチュアサイクリストが好んで使用するタイヤでもあります。
このチューブラーは奥が深いというのも特徴です。なぜなら本場の欧州へ行けば、職人がいるほど技術を要するタイヤなのです。
このようにチューブとタイヤが一体化し、古くから存在するタイヤで、現在も専門の職人がいるほど奥が深いタイヤがチューブラータイヤです。
また、簡単にホイールへのセッティング方法についても触れていきます。
クリンチャーはチューブを入れて、タイヤをかぶせて空気を入れるという方法ですが、チューブラーの場合はまず一回ホイールにタイヤを軽くはめ、癖付けを行ってから外し、リムセメントなどの接着剤をホイールに塗って取り付けを行います。
そしてセメントの乾燥(24時間推奨)を行ってから空気を入れるという取り付けにやや敷居の高いタイヤです。
ただ、最近はリムテープというテープを使って固定することもできるようになったのでそういった手間はやや改善されつつあります。
このようにクリンチャーに比べて本格的な印象を与えるのもチューブラータイヤの特徴と言えます。
チューブラータイヤのメリット1:走行性
チューブラータイヤはメリットとして走行性の高さが挙げられます。
これはチューブラーの構造やそれに対応するホイールの構造によって得られるメリットです。
チューブラーは冒頭でもお話しした通りチューブとタイヤが一体化しているという構造になっています。
そのため、クリンチャーのようにチューブとタイヤとの摩擦抵抗があるものと異なり、転がりがスムーズと言うメリットがあります。
これにより走りやすさも向上するのです。
またそれに対応するホイールも特徴があります。
タイヤとホイールはリムセメントなどで接着されているため、タイヤが外れないようにする加工をリムに施す必要がありません。
そのためリム自体の剛性を高めたり、軽量化を行うことができます。
そのため、同じモデルであってもクリンチャーのモデルよりも軽く、そして走行性に優れたものとなっています。
このような走行性に強みを持っているのもチューブラータイヤのメリットです。
チューブラータイヤのメリット2:快適性
チューブラータイヤは快適性もメリットとして挙げられます。
これもチューブラータイヤの構造や対応するホイールの構造によって得られます。
チューブラータイヤはタイヤの素材がチューブの全周囲を囲んでいるという特徴があります。
そのためホイールと接する部分にもタイヤの素材が接しているのです。
このタイヤの素材が衝撃や振動を吸収し、快適に走る手助けを行ってくれます。
それに対応するホイールもより軽量になっているため回転しやすく、走り出しや速度に乗った後も快適な動きを提供してくれるのです。
このように走りやすさ以外にも快適性も得られるというメリットがあります。
クリンチャータイヤとの違い
クリンチャータイヤとの違いは構造やパンク時の対応が異なるという点が挙げられます。
構造はクリンチャーがチューブとタイヤが別々なのに対し、チューブラーは一体化しているという点です。
これが前の項目でお話ししたような走行性や快適性になってクリンチャータイヤでは得られない能力になります。
ただし、パンクした場合の対処も異なります。
チューブラーで中にシーラント(液体の樹脂のようなもの、人間の血液のように固まる性質がある)が入っていればシーラントが外に出て穴を埋めてくれるのですが、入っていない場合はタイヤを丸ごと交換する必要があります。
一方クリンチャーの場合はチューブを交換すれば簡単にパンク修理ができます。
このように構造上の違いや万が一の場面でクリンチャータイヤとは異なった面を見ることができます。
チューブラータイヤに最適なシチュエーション
パンクした際のデメリットはありますが、チューブラータイヤの最適なシチュエーションはやはりレースです。
高い走行性はクリンチャーではなかなか出せない強みですからレースなど成績を競う場面で有効です。
それに万が一パンクした場合でもチームメイトやサポートしてくれるメンバーが予備のホイールを取り付けることで解決しますから問題ありません。
特に悪路でない、パンクの心配が少ない場面のレースであればアマチュアの草レースでも大活躍してくれるはずです。
コンチネンタルGP5000のチューブラーと
チューブラータイヤとクリンチャーを比べる
チューブラータイヤとクリンチャータイヤを同じメーカーで比べてみたいと思う。同じ製品ラインナップでチューブラーとクリンチャーがあるのも少ない。
パナレーサーのチューブラープラクティスとクリンチャーのアジリストを比較してみよう。
パナレーサー チューブラー [700×25.0] プラクティス
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- チューブラー タイヤ、サイズ:700×25.0
- 重さ:320g、ビード:TU
- ブチルチューブ/2ピース仏式(42mm)、シリーズ/型式:プラクティス/LP-725PT-P-B-RV42
RACE A EVO4クリンチャー
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- サイズ:700×25C (25-622)
- 重量:200g
ロードタイヤを再定義。高次元でグリップ力・耐パンク性能を発揮しつつ、しなやかな乗り心地も実現している。
まとめ
チューブラータイヤは元々ロードバイクのタイヤの主流で、現在も競技の場面では大活躍のタイヤです。
パンクした時の対処などややクリンチャーより大変な場面もありますが、それを補って余りあるほどの走行性の高さや快適性を持ったタイヤです。
ロードバイク乗りであれば、一度はチューブラータイヤを装着したバイクに乗ってみたいものである。(←まだ乗ったこと無い・・・
↓↓チューブラタイヤについてさらに深掘りをしてみたので、合わせてぜひご覧ください。
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