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ロードバイク・自転車も自動車と同じように洗車する必要があります。しかし、ママチャリを洗車したことがある方は、ほとんどいないのではないでしょうか。このようにママチャリは洗車しなくとも何とか乗ることができますがロードバイクは、そうはいきません。
ロードバイクに関しては、ママチャリのように洗車しないというのは危険です。
なぜならママチャリ以上に精密な部品を使っていたり、高速で走ったりすることから、汚れが走りに悪い影響を与えるからです。
走りだけではなく、故障すら引き起こすことは珍しくありません。
そこで今回、ロードバイクの洗車についてお話ししていきます。
この記事の目次
ロードバイク洗車の重要性
ロードバイクは走れば汚れます。ロードバイクを走るのは、実際の道路で、その道路には多くの汚れの原因があるからです。アスファルトの砂やホコリはもちろん、季節によっては落ち葉のかけらや花粉なども汚れになります。
その汚れはタイヤやホイールにまとわりつき、それがフレームに飛んだりもします。
加えてチェーンやクランク、ディレーラーといった部分は、オイルがついている状態です。
ガムを靴の底につけて歩くのと同様に、オイル部分にあらゆる汚れがまとわりつき、固まりになってしまうことも珍しくありません。
こういった状態で走り続ければ、単に外見が汚れて見た目が悪くなるだけではないのです。
パンクや変速時のチェーン落ちといったトラブルに発展し、最悪落車の原因になることもあるでしょう。
このようにロードバイクの汚れは、見かけだけでなくロードバイクのパフォーマンス低下や安全性にまで悪い影響を与えるのです。マイナス面を改善するという意味でもロードバイクの洗車は重要といえるでしょう。
まずはチェーンとタイヤを毎回拭こう
気軽に行えるロードバイクの洗車はチェーンとタイヤのふき取りです。ぜひメンテナンスの第一歩として毎回ロードバイクで走った後はチェーンとタイヤを吹き上げることから始めましょう。
実際にロードバイクの洗車といっても、車の洗車のように毎回水をかけて洗う必要はありません。確かにプロの場合は、レースごとに水洗いをしてメンテナンスを行っています。
しかし、アマチュアレベルであれば不要な場合がほとんどです。まずは、布やウエスなどでチェーンとタイヤの汚れをふき取ることから始めましょう。
この2つは汚れた路面に接し、汚れを直に拾い上げる部分だからです。
それと、布やウエスなどで気軽にできる洗車なので、ものの1分程度でできる上、安全性や機能維持の面でとても効果的です。
洗車をするとバイクの不具合が見つかる
洗車をするとロードバイクの不具合が見つかります。タイヤ、チェーン、変速、そしてフレーム部で不具合が分かります。
タイヤであれば、異物が刺さっているか、タイヤの摩耗はどうかといったチェックができます。拭いたついでに刺さった異物が確認できればパンクの予防にもつながるでしょう。
また、タイヤの摩耗が分かれば、パフォーマンスの低下も回避できます。
チェーン部分も不具合が見つけられます。異物の発見でトラブルを未然に防ぐことや慣れている方であれば、チェーンの劣化であるチェーン伸びも発見可能です。
変速部分の不調も分かります。汚れが固まって変速しにくくなっていたり、変速調整が必要かどうかも洗車で発見できる場合も少なくありません。
フレームを拭いていても、カーボンの場合はカーボンの割れを発見できます。
また、アルミやクロモリなどの金属フレームであれば、塗装の剥がれや場合によってはサビや腐蝕なども見つけられるでしょう。
これら以外にも多くの不具合を洗車で発見できるので、洗車も重要なメンテナンスといえるのです。
洗車はバイクの寿命を伸ばす
洗車はロードバイクの寿命を伸ばすのは事実です。
先ほど触れたトラブルの未然の発見だけではなく、汚れによる摩耗など防いでくれるため、部品の消耗も緩やかになります。
その結果ロードバイクの寿命を伸ばすことができるのです。
また、深刻なトラブルが起こる前に、部品交換の検討ができるため、早い段階での修理によって寿命を伸ばせる側面もあります。
拭き取りは一番かんたんなメンテナンス
ロードバイクの洗車と言うと面倒で手間のかかることというイメージがあります。しかし、帰ってきて拭き取りをするだけでも十分洗車になり、メンテナンスになるのです。
拭き取りをすることによって実際のロードバイクのコンディションを文字通り肌を触れて確認することができます。
ここで異常を発見できる場合も多く、寿命を伸ばせます。面倒だという方でも30秒程度サッと拭き取りをしてみましょう。
洗車に必要なアイテム
ロードバイクの洗車、この洗車に必要なアイテムは主に7つです。
それは、バイクスタンド、ケミカル類としてチェーン洗浄のためのクリーナー、バイクウォッシュ、そしてケアのためのチェーンオイルや自転車用ワックスです。これら以外にもウェス、洗車ブラシも必須といえるでしょう。
必要なアイテムについてそれぞれ解説していきます。
- バイクスタンド
- チェーン洗浄アイテム
- ウェス
- バイクウォッシュ・洗剤
- 洗車ブラシ
- チェーンオイル
- バイク用ワックス
これらが洗車に必要なアイテムです。それぞれについて解説しましょう。
バイクスタンド
出典:アマゾン
バイクスタンドは洗車する場合、立ったままでも作業が行えるメンテナンススタンドがおすすめです。バイクスタンドは、ロードバイクを固定するために必要で、様々なものがあります。
他の固定器具を使用したり、壁などに立てかけて作業するよりも格段に早く、快適に作業を行えるからです。
このタイプは、フォークダウン式(BB、フロントフォーク固定型スタンド)やクランプ方式(トップチューブ[シートポスト]固定型スタンド)があります。
慣れていない方は、ロードバイクのトップチューブを固定するクランプ方式が楽です。
ただ、挟んでいる部分が洗い残ってしまので、可能であれば前輪を外したフロントフォークで固定するフォークダウン式がおすすめです。
これら以外にも様々なバイクスタンドがあります。
しかし、作業効率や洗車後の注油やワックスがけなどのケアを考えると圧倒的に簡単に作業が行えます。
チェーン洗浄
出典:アマゾン
チェーン洗浄を行う洗剤をチェーンクリーナーといいます。チェーンのコマといわれる細かな部分まで汚れやオイルを洗い出すのに必要なケミカルです。
チェーン洗浄は、AZのチェーンディグリーザー高浸透タイプがおすすめです。同社の製品はコストが安く品質が高いものが多いので、チェーンの洗浄に最適です。
この洗浄液を含む自転車オールメンテナンス5点セットで買ってみるのも良いかもしれません。
先ほどの自転車用チェーンディグリーザー高浸透タイプに加えて、チェーンオイルや洗浄器、ギアクリーニングブラシ、そしてバイクウォッシュまでついているからです。
チェーンオイルは、同社のチェーンオイル50ml(万能タイプ)がついています。
これは、文字通りロードバイクの様々なモデルのチェーンや走る天候に合わせて利用できるタイプです。
チェーン洗浄器は、チェーンディグリーザーを入れて、チェーンをこのツールに挟みチェーンを動かすことで洗浄できます。あとは、ギアクリーニングブラシ、バイクウォッシュなど洗車に必要なものが一通り揃っています。
ウェス
出典:アマゾン
ウェスは、ボロ布や布の切れ端などを利用します。しかし、洗車の場合は専用のものを使うことをおすすめします。ふき取り時に布の糸がついたり、切れ端が引っかかったりといったトラブルが少ないからです。
専用のウェスを用意すると作業がはかどります。日本製紙クレシア クレシア ワイプオールは布のような質感の紙製不織布ウェスです。
柔軟性UPで更に布のような質感になったという評判もあり、使い捨てで清潔にふき取りができます。
クズが出たり、断端がついたりといったことがないのでおすすめです。
優れた吸収性能で、液体や油をすばやく拭取れるのも魅力です。洗車などで使って最後にチェーンのオイルを拭き取るところまで、ラストまで無駄なく使えます。
バイクウォッシュ
出典:アマゾン
バイクウォッシュは、人間でいうところのボディーソープのようなものです。この洗剤を基本にロードバイク全体を洗っていきましょう。
バイクウォッシュはAZのBIw-001 自転車用バイクウォッシュがおすすめです。
特殊シリコン配合で、はっ水、ツヤだし、ホコリ・泥汚れの再付着防止が期待できる機能性の高さがポイントです。
また、洗浄後、水をはじき。
自転車表面に光沢を出す効果にも優れています。
コストが安いのも魅力的です。
洗車ブラシ
出典:アマゾン
洗車ブラシも専用のものを使った方がおすすめです。ロードバイクは入り組んだ部分も多く、専用のブラシを使った方が細かな箇所までしっかり洗えます。
洗車後の洗い残りをなくすには専用のものを使うことが重要です。
You Jia 洗車ブラシは、自転車の洗車に一通り必要なブラシがセットになっているのでおすすめです。
ギヤクリーニングブラシ、タイヤブラシ、洗車グローブなど便利な6点セットになっています。
ハンドル部も人間工学に基づいて作り上げられた作業しやすいものになっているのも利用しやすいポイントです。
チェーンオイル
出典:アマゾン
チェーンオイルは洗車後のケアに必要なケミカルです。洗車を行った後は、チェーンも脱脂された状態になっていることがほとんどです。
そのため、このまま乗り出すとクランクやプーリーなど、チェーンにかかる部分にダメージを与えてしまいます。そういった状態にならないために必ずチェーンには注油しましょう。
AZの B1-003 自転車用チェーンルブ クリーンがチェーンオイルではおすすめです。
ポリテトラフルオロエチレン(フッ素樹脂の一種、PTFE)が配合されチェーンの滑りを滑らかにします。
ドライタイプなのでチェーンのオイルが飛びにくく、汚れにくいのもポイントです。
効果が長持ちするのも魅力的です。
自転車用ワックス
出典:アマゾン
最後が自転車用ワックスです。自転車にも専用のワックスがあります。これで洗車後のバイクフレームをコーティングすれば、美しさが長持ちするでしょう。
また、フレーム自体の汚れや細かな傷を守ってくれます。
AZのBCT-001 自転車用 ガラス系コーティング剤 アクアシャインコートは、自転車用ガラス系コーティング剤です。
スプレー後にふき取るだけでワックス的な効果が期待できる便利なケミカルです。
ガラス系コーティング被膜が塗装面を保護するために雨などの汚れを付きにくくし、磨くことによってボディが輝くのも魅力的といえます。
ロードバイクを洗車の流れと手順
ロードバイクは、車のような水洗いなしでも洗車できるのがポイントです。
ここでは、そんなロードバイクの洗車手順として、チェーン洗浄、スプロケット洗浄、ホイールやタイヤの洗浄、フレーム洗浄とワックスについて解説します。
そして、注油などのケアについてもまとめていきましょう。
チェーンの洗浄
チェーンの洗浄は、専用の洗浄器を使ったものやスポンジやブラシを使って洗浄するもの、ウエスを使ったものなどがあります。
専用の洗浄器は、中にチェーンディグリーザーと呼ばれる専用の洗剤を入れてチェーンにセットします。
そしてチェーンを回すと洗浄器内のブラシがディグリーザーで浮いた汚れをかき出してくれるという方法です。
スポンジやブラシを使ったものは、チェーンにディグリーザーを吹きかけてスポンジで大きな汚れを、ブラシで小さな汚れを取ります。
ウエスを使う場合、ディグリーザーを吹きかけながらウエスでふき取っていくという方法です。
これらの方法でキレイにしていきましょう。
スプロケット(ギア)を洗浄する
スプロケットはロードバイクの後輪についているギア部分です。可能であれば、後輪を外して行いましょう。
方法は、最初にディグリーザーを吹きかけ、ブラシで大きな汚れを取っていきます。この時、専用のブラシを使うと、便利です。
再度チェーンディグリーザーをかけてウエスを使ってスプロケットの歯を拭きます。
二重に平たく持って、スプロケットの歯の間に差し込み左右に動かすことで、ギアの歯の間に溜まった汚れが掻き出せます。
スプロケットが元の銀色になったら、ほとんど汚れが落ちた状態です。
ホイール・タイヤを洗浄
ホイールやタイヤを洗浄しましょう。可能であれば前輪と後輪を外した状態で行うのがベストです。
方法はとてもシンプルです。スポンジなどにロードバイク用の洗剤をつけてリムやスポーク、ハブを磨いていきます。
そして、タイヤはウェスなどに洗剤をつけて拭いていきましょう。タイヤは拭きながら、異物が刺さっていないかなどチェックしながら行うのがおすすめです。
最後に乾いたウェスなどで拭いていけば完成です。
フレームを洗車
フレームは、クリーナーをかけて汚れが浮いてきたところをウエスなどで拭いていくだけです。
クランクがついているボトムブラケット周りは汚れがたまりやすいので念入りに拭いていきましょう。
また、フレームの白い部分は汚れが目立ちますから、丁寧に行いましょう。
軽い汚れであれば、専用の洗剤を使わなくともウェットティッシュのようなもので、拭いていくだけでも十分きれいになります。
また、金属フレームには溶接部分に汚れが残ってしまうこともあるので、ブラシで優しく磨いたり、楊枝などで汚れを出すのも良いでしょう。
ワックスをつけて磨く
フレームにワックスをつけて磨きます。洗車の仕上げ作業といえる工程です。
方法は、ワックスをフレームにつけて、ウエスで磨いていくだけです。ワックスが均一に伸びるようにしっかり磨いていくことがポイントです。
磨けば磨くほど輝きが増すので、どんどん磨いてきれいにしていくのがポイントといえます。
ただ、自転車専用のワックス以外のもので磨くと、ロードバイクの塗装が剥げてしまったり、ダメージによって変色してしまったりすることがあります。
そういったトラブルにならないように必ず専用のワックスを利用するようにしましょう。
チェーンなど各所に注油
洗車が終わったら、最後にチェーンなど各所に注油していきましょう。洗車後は、様々な部分が脱脂された状態になっています。
そのまま乗ってしまうとダメージを受けてしまうことも少なくありません。
また、何より走っていて抵抗感を感じるはずです。そういったトラブルを回避するために注油は重要です。
チェーンやプーリー、ディレイラーやブレーキなどの可動部に注油していきます。
慣れている方であれば、ワイヤーやペダル部分にもピンポイントで注油したりもします。
ただし、ブレーキ注油するときにブレーキシュー部分やリムのブレーキあたり面に油脂がついてしまうとブレーキが効かなくなるので要注意です。
汚れがひどい場合は洗剤を使って水洗いによる全体洗浄
汚れがひどい場合は洗剤を使って水洗いで全体を洗車しましょう。
しばらく洗車をしていなかったり、今話題のグラベルロードで、未舗装路を走ったりした時など汚れがひどい場合は水洗いです。
通常の洗車方法だと劣化したオイル類や泥、砂などの汚れを落とすのは限界があるのと、非常に時間がかかってしまうからです。
スタンドも立って作業できるメンテナンススタンドを利用しましょう。立ちながら水を吹きかけ全体の汚れを大まかに落としてから洗浄していきます。
とてもきれいになる反面、しっかり水気をふき取り、乾燥させたうえで、注油などを念入りに行わなければいけません。
洗車後のケアを適当に行ってしまうと、ロードバイクが水でダメージを受けた状態になってしまいます。
そのため、水洗いを行ったら通常の洗車以上にケアするようにしましょう。
まとめ
ロードバイクは、こまめに洗車することで機能を維持し、安全性を確保することができます。
今回紹介したロードバイクを洗車する重要性をしっかり理解し、ロードバイクに乗った後は、こまめに洗車するようにしましょう。
ふき取りだけでも寿命やコンディションが大きく変わってきますから、毎回こまめに掃除することをおすすめします。