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ロードバイクのテールライトについて考えてみたい。ロードバイクには、オートバイや車のようにテールライトをつけるケースがあります。ロードバイクのナイトライド・夜間走行には絶対必需品となっている。
このテールライトについて今回、そもそもロードバイクに必要なものなのか、法律上自転車用ライトはどんな要件があるのか、なぜ赤色なのかといった疑問に対して項目ごとにまとめました。
そして、テールライトの性能として電池式や充電式といったタイプの選び方やつける場所、必要な点灯時間などにも触れながらお話ししていきます。
これを読めばきっとロードバイクのテールライトについて多くのことを知ることができるのではないでしょうか。
この記事の目次
ロードバイクにテールライトは義務?必要?
テールライトは義務ではありません。
しかし、テールライトをつけていない場合は赤い反射板(リフレクター)を用意する必要があります。
ロードバイクにテールライトは結論を言うと必要です。言い方を変えればリフレクターが装着されていない場合は、テールライトを代用として装着する義務があるのです。
確かにリフレクターがあれば必要ないという見方もできます。しかし、夜間走行時はリフレクターだけでは絶対的に不十分です。
実は前方のを照らすヘッドライト同様、テールライトは重要です。特に夜間のテールライトは本当に大切です。
通常自転車のテールライトは反射鏡のみが付いている場合が多いです。これは後方からの自動車ヘッドライト等に照らされて反射されるものですから、暗闇ではまったく存在がわかりません。
またトンネルや天候が悪い場所なども同様です。
前からくるものは自身で避けることができますが、後方からの交通は避けようがありません。特に夜間はさらに危険が高まります。
また車や後ろを走る自転車にとって、リフレクター程度の光では十分こちらを認識することはできません。
そういった意味で、リフレクター以上に光を発するテールライトは、ロードバイクにとって必要な装備といえるのです。
自転車用ライトの要件(道交法も含め)
自転車用ライトの要件はどんなものがあるのでしょうか。
もっとも基本となる道路交通法(道交法)では、
第五十二条に「車両等は、夜間(日没時から日出時までの時間をいう。以下この条及び第六十三条の九第二項において同じ。)、道路にあるときは、政令で定めるところにより、前照灯、車幅灯、尾灯その他の灯火をつけなければならない。政令で定める場合においては、夜間以外の時間にあつても、同様とする。」
とされています。
つまり、自転車であっても尾灯(テールライト)を夜間走行時につけなければいけないのです。
夜間のライトというとヘッドライトばかりに目が行きがちです。
しかし、テールライトもつけなければいけないという要件があり、それに従って夜間走行を行う必要があります。
また、ライトの光に関しては、法律よりも下の規則になる政令(道路交通法施工令第十八条)において
「車両等は、法第五十二条第一項 前段の規定により、夜間、道路を通行するとき(高速自動車国道及び自動車専用道路においては前方二百メートル、その他の道路においては前方五十メートルまで明りように見える程度に照明が行われているトンネルを通行する場合を除く。)は、次の各号に掲げる区分に従い、それぞれ当該各号に定める灯火をつけなければならない。
(中略)五 軽車両 公安委員会が定める灯火」このように乗用車に関しては性能に決まり(高速道路は前方200メートル、普通の道路は50メートル)があるものの、自転車などの軽車両は各都道府県の公安員会が定める性能のものをつける必要があるのです。
これによると東京都の場合、前方は「白色又は淡黄色で、夜間、前方10メートルの距離にある交通上の障害物を確認することができる光度」、後方は「赤色で、夜間、後方100メートルの距離から点灯を確認することができる光度」となっています(東京都道路交通規則第9条より抜粋)。
隣の神奈川県の場合は「夜間において後方100メートルの距離から点灯を容易に確認できる光度を有するもの」という記載があります(神奈川県道路交通法施行細則第6条より抜粋)。
前照灯に関しては都道府県によって異なるものの(5~10メートル)、テールライトに関しては後方100メートルという要件で一致しています。
このようにテールライトに関しては後方100メートルまで視認できる光を出す必要があるのです。
なぜテールライトは赤色?
なぜテールライトは赤色なのか、法律で決まっているというのが最大の理由ですが、機能面でも赤であることは重要です。
赤色で光るとより遠くまで光が届くという特徴があり(波長が長いという特性)、そのため遠くまでこちらを視認させることができるということや赤色は警告を示す色でもあるためこちらに自転車がいるということを知らせるのに適しています。後方からくる車や自転車に対して自分の存在を伝える意味で赤色が最も適した色です。
完全な赤でなくとも橙色に近いものであっても赤に次ぐ波長の長さから遠くまでの視認性に優れているため橙色でもOKという決まりの都道府県もあるようです。また、テールライトの製品によってはまれに青色もありますが、青色をつける場合は赤色のリフレクターやテールライトも併用する必要があります。
テールライトは点滅でもいいの?
「夜間、道路にあるときは、前照灯、車幅灯、尾灯その他の灯火をつけなければならない。」という道路交通法(第52条第1項)の記載があります。
つまり、ついたり消えたりを繰り返す点滅ではなく常についている状態である点灯でなくてはいけません。
ただし、リフレクターがリアについている場合、併用という形であれば点滅でも可能です。
テールライト選択のポイント
フロントライト同様、ロードバイク用テールライトには選択のポイントがあります。
- バッテリーは電池にするか充電式にするか
- テールライトをどこにつけるか
- 連続点灯時間について
これらのチェックポイントを一つずつ見ていこう。
バッテリーは電池式?充電式?
バッテリーの電源はケースによります。
頻繁に使うのであればバッテリー式の方が電池を購入しない分ランニングコストが安くなりますし、電池式であれば途中で切れてしまってもコンビニなどで買ってすぐに使えるようにできます。
また基本的に電池式の方が長く点灯するものが多い傾向です。
こういった特徴から、通勤や通学で使う場合は充電式の電池を使って電池式のテールライトを使うのが良いですし、週末に走る程度の利用であればコストダウンの観点から充電式を選ぶのがいいかもしれません。
ソーラー式のテールライトもありますが、これの内蔵電池に充電をする構造なので、電池がヘタればダメになります。また屋根がついているところに駐車することが多い自転車はソーラーでの充電も十分に行えないことも考えると使用用途をしっかりチェックする必要があるでしょう。
最終的には好みの問題ですが、何かあった時に強いのは電池を入れればすぐに動く電池式です。
どこにテールライトを取り付けるか
テールライトは主にシートポスト、左右のシートステーといった場所です。
これらの場所はタイヤやホイール、駆動系の干渉を受けづらく、さらに後方へ光を送ることができる場所でもあります。
そのため、基本的にはこのいずれかに装着します。
また、これらにテールライトをつけていることを前提に補助灯としてヘルメットの後ろにもテールライトを装着し、点灯させるケースも少なくありません。
サドルバッグを取り付ける場合はサドルバッグ後方に取り付けができるかをチェックしましょう。もしサドルバッグに取り付けできない場合はシートステーに取り付けするのが無難です。
防水機能は必要か?
ロードバイクのテールライトに防水機能は絶対必要と思っていいでしょう。晴れていても雨上がりの水たまりがあれば、出先で夕立に降られることもあります。
特に通勤やロングライドをする方は必ずテールライトの防水機能はチェックする必要があります。
自動点灯機能はとても便利
自転車用テールライトには自動点灯機能がついているものもあります。これはとても便利です。
夕方や夜のうっかりテールライトのつけ忘れを防ぐのはもちろん、ロードバイクでライド中にトンネルや木陰など日中でもでてくる暗い場所を走る場合、自動点灯をしてくれます。
センサーが付いていて、振動がある一定時間ないと自動消灯してくれるのもありがたい機能です。
連続点灯時間はどのくらい必要か
少なくとも数時間は必要です。
片道30分程度の通勤であっても、充電のし忘れや経年劣化によって点灯時間が短くなっていることも多くあります。
そのため予備的な意味で数時間の担保があれば、安全といえるのではないでしょうか。
モデルによっては強い発光が1時間程度というモデルもありますが、深夜の峠道など特殊な利用(ブルベで強行する時など)に用いることが多いので基本はそういったモードではなく通常点灯で利用するのがオススメです。
ロードバイク用テールライトおすすめ10選!
このテールライトには電池式とUSBなどを利用して充電する充電式に分けられるのが特徴です。
今回、この二つのモデルについておすすめを紹介し、まとめました。
電池式テールライトのおすすめ
電池式は電池が切れてもコンビニなどで購入して、すぐに明るさを取り戻すことができるというメリットを持っています。
この電池式のおすすめモデルを6つ紹介していきましょう。
キャットアイ セーフティライト [TL-LD155-R] OMNI5
出典:アマゾン
- サイズ:36x75x21.9mm
- 重量:41.8g(本体+電池)
- 使用電池:単4形乾電池×2(アルカリ乾電池推奨)
- 使用時間 点灯:約60時間/ラピッド:約120時間/点滅:約90時間
キャットアイ(CAT EYE) のセーフティライトです。
同社のベーシックなモデルですが、コンパクトで360度の配光が可能という特徴があります。
サイズはロードバイクの邪魔にならない楕円形の形状をしており、この中に単4形の電池を2本装着可能です。
この特徴から約60時間もの長時間点灯を可能としています。
また、360度の配光が可能な設計になっているため、前方からもテールライトの存在を視認できる光り方をするのも特徴です。
キャットアイ テールライト OMNI3 AUTO TL-AU135-R
出典:アマゾン
- 本体サイズ:36×75×21.9mm
- 重量:41.5g(電池を含む)
- 使用電池:単四形乾電池2本
- 使用時間(アルカリ電池の場合):点灯/約100時間、点滅/約200時間、ラピッド/約350時間
同じくキャットアイのテールライト OMNI3です。
こちらの特徴は長時間点灯、オートライトの機能の付与が挙げられます。
省エネ設計から、点灯は100時間程度可能という長時間点灯を可能としているだけでなく、点滅などの節電を行うと200時間程度に延長できると言うのも特徴です。
更にオートライトなので、暗くなったりトンネルなどに入った場合は自動で点灯します。
キャットアイ セーフティライト [TL-LD570R] リフレックスオート
出典:アマゾン
- サイズ:81.4×44.3×30.3mm
- 重量:66.8g(本体+電池)
- 使用電池:単4形乾電池×2(アルカリ乾電池推奨)
- 使用時間 点灯:約30時間/ラピッド:約60時間/ロングライフ:約120時間/パルス:約30時間/点滅:約100時間
キャットアイのセーフティライトです。
特徴は四角い形状、リフレクターの機能付きという点が挙げられます。
これまで紹介してきたモデルに比べると若干電池の持ちが短いという点があるものの四角い形状により目立ちやすいレイアウトであることや電池が切れてもリフレクターとして機能してくれるという特徴を持っています。
キャットアイ テールライト TIGHT TL-LD180-R
出典:アマゾン
- サイズ:36×77.5×23mm
- 重量:49g(本体+電池)
- 使用電池:単4形乾電池×2
- 使用時間 ラピッド:約160時間 点滅:約180時間 点灯:約120時間
キャットアイのテールライト TIGHTは長時間点灯と堅牢性が特徴です。
このモデルの点灯時間は約120時間を誇ります。
これはキャットアイのラインナップでもかなり長い点灯時間です。
堅牢性も高く走行中の振動に強い特徴があります。
またケース自体もやや厚めになっているため、破損しにくいという点も長所です。
長方形の形状が独特のモデルと言えます。
キャットアイ セーフティライト RAPID3 AUTO TL-AU630
出典:アマゾン
- サイズ:66x43x23mm
- 重量:44g(本体+電池)
- 使用電池:単3形乾電池×1(アルカリ乾電池推奨)
- 使用時間 点灯:約3時間/ラピッド:約20時間/点滅:約80時間
キャットアイのセーフティライト RAPID3 AUTOは、コンパクトな形状と独特のデザインという特徴があります。
コンパクトな形状で単三電池1本で点灯するという特徴を持っており、ロードバイクのレイアウトの邪魔になりにくいというのが長所です。
独特なデザインで横方向に三つの突起したライトの発行部分があり、他の製品には見られない形状をしています。
キャットアイ(CAT EYE) SL-WA10 WEARABLE mini
出典:アマゾン
- サイズ: 39 x 33 x 17mm
- 重量: 12g
- 使用電池:リチウム電池 CR2032x1
- 使用時間:点灯/60時間、スロー点滅/550時間、ラピッド点滅/140時間
WEARABLE miniはキャットライトのテールライトの中でもかなりコンパクトなモデルです。
これ以外にボタン電池で動くという特徴があります。
形状は丸いボタン型で、自転車以外にもヘルメットにも装着できるサイズというのが魅力的です。
また、コンパクトな形状のためボタン電池(リチウム電池 CR2032)で発行可能というのも便利な機能といえるのではないでしょうか。
充電式テールライトのおすすめ
充電式テールライトは、USBなどでライト内部のバッテリーに充電して利用します。
なんといってもメリットは乾電池などを用意する必要がないこと。また出先でもモバイルバッテリーなどがあれば充電できるなども利点です。
この充電式のモデル4つを紹介し、まとめました。
キャットアイ セーフティライト TL-AU620-R RAPID micro AUTO
出典:アマゾン
- サイズ:52x20x32 mm
- 重量:21g(本体+電池)
- 使用電池:リチウムイオン充電池
- 使用時間 点灯:約6時間/オルタネイト:約24時間/ラピッド:約35時間/
- 充電時間:USB充電 約2時間
セーフティライトはキャットアイのモデルでオート機能がついています。
USB充電ができることや2つのLEDが交互に点滅するオルタネイトモードが特徴です。
2つのLEDが交互に点滅するオルタネイトモードは電池の消耗を節約できるので、長時間の点滅をすることができます。
またモードメモリ機能により消灯時のモードで点灯開始できるという機能は使うと重宝する機能です。
スタンダードなモデルですが基本を押さえたテールライトといえます。
キャットアイ セーフティライト RAPID mini TL-LD635-R
出典:アマゾン
- サイズ:52.2x20x31.6mm
- 重量:21.5g(本体+電池)
- 使用電池:リチウムイオン充電池
- 使用時間 点灯:約3時間/ラピッド:約5時間/グループライド:約20時間//点滅:約30時間
- 充電時間:USB充電 約2時間
セーフティライト RAPID miniは中央に光を強く放つライトをつけたテールライトです。
視認性が高い多彩な発光パターンで自分の走行にあった設定を使って走ることができるというメリットがあります。
Max25ルーメンというかなり強い光が出ます。
キャットアイ セーフティライト TL-LD700-R RAPID X
出典:アマゾン
- サイズ:74.2×24.4×30.8mm
- 重量:22.5g(本体+電池)
- 使用電池:リチウムイオンポリマー充電池
- 使用時間 ハイ:約1時間/ロー:約5時間/デイタイムハイパーフラッシュ:約8時間/ラピッド:約16時間/グループライド:約16時間/点滅:約30時間
- 充電時間:USB充電 約2時間
TL-LD700-R RAPID Xは面発光で50ルーメンという強力なモードを搭載しています。
これによって短時間ではありますが、強い視認性を与えてくれます。
バッテリーオートセーブ機能もついているので電池が少なくなったら点滅が変わり、一定期間点滅するのも便利です。
キャットアイ セーフティライト TL-LD720-R RAPID X3
出典:アマゾン
- サイズ: 74x31x39mm
- 重量:46g(本体+電池のみ)
- 使用電池:リチウムイオン充電池
- 使用時間 ハイ:約1時間/ロー:約5時間/デイタイムハイパーフラッシュ:約8時間/ラピッド:約16時間/グループライド:約16時間/点滅:約30時間
- 充電時間:USB充電 約3時間
RAPID X3は最強の発光量を誇るテールライトです。
実に面発光で150ルーメンの明るさを持っており、フロントライト並みの高い発光でこちらの存在を視認させます。
2列のLEDというテールライトとしては多めのLEDを装備しているのが特徴です。
まとめ
赤色、または橙色のテールライトはロードバイクに必須の装備です。
充電式や電池式などがあり、コンパクトなものを使いたい場合は充電式、長持ちする点灯時間が必要であれば電池式などを選ぶのがベターと言えます。
オレはロングライドの時にはテールライトを2つ装着していきます。冗長性をもたせているワケで、ライトライドでテールライトがトラブルになるとかなり危険だから。
そこまでやる必要はないと思うが、もし余裕があれば、テールライト+ボタン電池タイプの小さいライトをヘルメットに取り付けておくのも一案です。