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ロードバイクを購入するときに迷いやすいのが、シマノの「105」と「Tiagra(ティアグラ)」の違いです。
「初心者でも105を選んだほうがいい?」「Tiagraでは物足りない?」「価格差を考えると、どちらがおすすめ?」と迷っている方も多いのではないでしょうか。
以前はTiagraが10速、105が11速だったため、変速段数の違いが大きな比較ポイントでした。しかし現在は、Tiagra R4000が11速、105 R7100が12速になっています。
予算と性能のバランスを重視するならTiagra、12速やDi2まで重視するなら105が選びやすいでしょう。
ただし、上位グレードだからという理由だけで105を選ぶ必要はありません。ロードバイクはコンポだけでなく、フレームやホイール、タイヤなどを含めた完成車全体で比較することが大切です。
この記事では、現行のTiagra R4000と105 R7100の違いを比較しながら、自分の乗り方にはどちらが合っているのかを初心者にも分かりやすく解説します。
シマノ105とTiagraの違いを先に比較

まずは、おもな違いを比較してみましょう。
| 比較項目 | Tiagra | 105 |
|---|---|---|
| 現行シリーズ | R4000 | R7100 |
| リア変速 | 11速 | 12速 |
| 変速方式 | 機械式 | 機械式/Di2 |
| フロントギア | 50-34T/52-36T | 50-34T/52-36T |
| リア最大 | 36T対応 | 36T対応 |
| おもな特徴 | 価格と性能のバランス | 12速・Di2を選べる |
| 向いている人 | 初心者、サイクリング・ロングライド、予算を抑えたい人 | スポーツ走行、12速・Di2を使いたい人 |
現在のTiagraは11速になったため、以前のように「10速と11速の差」だけで選ぶ状況ではなくなりました。一方、105は12速に加えて、電動変速のDi2を選べることが大きな違いです。
現在の105とTiagraは、変速段数だけでなく、予算・乗り方・変速方式・完成車全体の仕様まで含めて比較するのがポイントです。
105 R7100とTiagra R4000を比較
ここからは、ロードバイクを選ぶときに気になる違いを順番に見ていきます。
変速はTiagraが11速、105が12速
最も分かりやすい違いは、Tiagra R4000が11速、105 R7100が12速という点です。
12速になると選べるギアが1枚増えるため、速度や勾配に合わせて、自分がペダルを回しやすいギアを選びやすくなります。
ただし、12速だから速く走れる、11速では不足する、という意味ではありません。
休日のサイクリングやロングライドが中心ならTiagraの11速も十分候補になります。スポーツ走行でギアを細かく使い分けたいなら、105の12速にメリットを感じやすいでしょう。
105はDi2も選べる

出典:アマゾン
Tiagra R4000は機械式変速です。
105 R7100は、機械式とDi2(電動変速)の両方が用意されています。機械式はレバー操作をワイヤーでディレーラーへ伝える方式で、Di2はスイッチ操作を電気信号で伝えて変速します。
「Di2を使ってみたい」という人には、105を選ぶ明確な理由になります。
一方で、初めてのロードバイクだからDi2が必要というわけではありません。機械式で問題なければ、Tiagraも105も選択肢になります。
坂道はTiagraでも軽いギアを選べる
Tiagra R4000のクランクには50-34Tと52-36Tがあり、リアディレーラーは最大36Tまで対応しています。105 R7100も最大36Tまで対応します。
そのため、「Tiagraだから坂道に弱い」と考える必要はありません。
特に50-34Tのフロントギアと大きめのリアスプロケットを組み合わせれば、坂道やロングライドでも軽いギアを使いやすくなります。
登りが苦手な人は、105かTiagraかだけではなく、完成車についているギアの組み合わせまで確認しましょう。
ブレーキはグレード名だけで判断しない
現在のTiagraには油圧ディスクブレーキに対応する構成があり、105にも油圧ディスクブレーキが用意されています。
そのため、「105ならブレーキが良く、Tiagraなら悪い」と単純には判断できません。
完成車では、モデルによって使用されているブレーキやローターなどの構成が違う場合があります。購入候補が決まったら、「105搭載」「Tiagra搭載」という表示だけでなく、実際に装着されているブレーキまで確認するのがおすすめです。
なお、私は旧世代のTiagraや105でブレーキの違いを感じた経験があります。ただし、その体験を現行モデルの性能差としてそのまま当てはめることはできません。旧世代については後半で紹介します。
重量は完成車全体で比較する
一般的には上位グレードほど軽量化も意識されていますが、完成車の重量はコンポだけでは決まりません。
フレーム、フォーク、ホイール、タイヤなどによっても変わるため、「105搭載車ならTiagra搭載車より必ず軽い」とは限りません。
実際に購入候補を比較するときは、コンポ単体の重量差よりも、完成車としての重量やパーツ構成を見るほうが分かりやすいでしょう。
価格差は「完成車」で見る
105とTiagraの価格差は、コンポ単体だけでは判断しにくい部分です。実際の購入では、同じグレードを採用していても完成車の価格はフレームやホイール、メーカー、年式によって変わります。
また、「105搭載車」「Tiagra搭載車」と書かれていても、すべてのパーツが同じシリーズで統一されているとは限りません。クランクやブレーキなどに別シリーズのパーツが使われている車種もあります。
そのため価格を比べるときは、「105だから○万円高い」と考えるより、候補になっている完成車同士で装備を見比べるほうが確実です。
将来105へ交換するなら互換性に注意
Tiagra R4000は11速、105 R7100は12速です。
そのため、Tiagra搭載車を購入して、あとからリアディレーラーだけ105へ交換すれば12速になるわけではありません。変速段数が変われば、シフトレバーやカセットなど関連するパーツの確認も必要になります。
近いうちに105へ交換したいと考えているなら、最初から105搭載車を選んだほうが分かりやすい場合があります。
反対に、Tiagraの11速で満足できそうなら、将来使うか分からない機能のために予算を増やす必要はありません。
Tiagraがおすすめな人
Tiagraは、「105を買えないから仕方なく選ぶグレード」と考える必要はありません。現在のR4000は11速になり、用途によっては十分な性能を持っています。
初めてのロードバイクで予算を抑えたい人
初めてロードバイクを購入するときは、車体以外にもヘルメット、ライト、空気入れ、パンク修理用品などが必要になります。
予算ギリギリまで105搭載車に使うより、Tiagra搭載車を選び、必要な用品も含めて予算を組む方法があります。
ロードバイク本体だけでなく、乗り始めに必要な用品まで含めた予算で考えることが大切です。
ロードバイクを購入するときに必要なアクセサリーについては、以下の記事でまとめています。
サイクリングやロングライド中心の人
休日のサイクリングやロングライド、自転車旅などが中心なら、Tiagraも十分比較する価値があります。
11速に加え、坂道で軽いギアを選びやすい構成にもできます。レース性能を最優先せず、自分のペースでロードバイクを楽しみたい人なら、有力な候補になるでしょう。
完成車全体のバランスを重視する人
同じ予算なら、105搭載車よりTiagra搭載車のほうが、フレームやホイールなど別の部分にコストがかけられている場合もあります。
そのため、「105が付いているからこちらの自転車のほうが上」とは限りません。
候補が2台あるなら、コンポだけでなくフレーム、ホイール、タイヤ、車体重量、サイズ、価格まで比較して決めましょう。
105がおすすめな人
105は、Tiagraより上位のロード向けコンポーネントです。特に12速とDi2を選べることは、現在のTiagraとの大きな違いです。
12速やDi2を使いたい人
12速でギアを細かく使い分けたい人や、Di2の電動変速を使いたい人は105が向いています。
特にDi2を目的にしているなら、105を選ぶ明確な理由になります。
ただし105には機械式もあるため、「105=Di2」ではありません。完成車を購入するときは、同じ105でも機械式なのかDi2なのかを確認してください。
スポーツ走行を重視したい人
ロードバイクに慣れてくると、速く走ることや峠、サイクルイベントなどに興味が出てくるかもしれません。
もちろんTiagraでもスポーツ走行はできます。それでも12速やDi2などの機能を積極的に使いたいなら、105を選ぶメリットが大きくなります。
長く乗って機材も楽しみたい人
今後ホイールを交換したり、コンポーネントにもこだわったりしながら長くロードバイクを楽しみたい人には、最初から105を選ぶ考え方もあります。
特に「いずれ105へ交換する可能性が高い」のであれば、購入時の価格差と、あとから交換する費用を比べてみるとよいでしょう。
ただし、将来のアップグレードだけを理由に全員が105を選ぶ必要はありません。現在の用途にTiagraで十分なら、その分の予算をほかの装備に使うのも合理的です。
初心者は105とTiagraのどちらを選ぶべき?

出典:アマゾン
初心者だから105、あるいは初心者だからTiagraと決める必要はありません。
選ぶときは、次の3つを基準にすると分かりやすくなります。
- 予算を抑えたいならTiagra
- 12速やDi2を使いたいなら105
- 迷ったらコンポではなく完成車全体で比較する
予算を抑えたいならTiagra
車体だけでなく、ヘルメットやライト、ウェアなども含めて予算を考えたいなら、Tiagra搭載車は有力な候補です。
現在のTiagraは11速なので、サイクリングやロングライドが中心なら、変速段数だけを理由に105へ上げる必要はありません。
余った予算を用品やタイヤなどに回すという考え方もできます。
12速やDi2を使いたいなら105
105を選ぶ理由が明確になるのは、12速やDi2を使いたい場合です。
ギアをより細かく使い分けたい、Di2を使いたい、今後も機材にこだわっていきたいという人なら、105を選ぶメリットを感じやすいでしょう。
迷ったらコンポではなく完成車全体で比較する
一番迷いやすいのが、「Tiagra搭載車と105搭載車の価格差を出す価値があるのか?」というケースです。
この場合は、候補になっている2台について次の項目を比べてみましょう。
- フレーム
- ホイール
- タイヤ
- ブレーキ
- 車体重量
- サイズ
- 価格
105搭載というだけで、そのロードバイク全体がTiagra搭載車より優れているとは限りません。
反対に、価格差がそれほど大きくなく、フレームやホイールなども同等なら、最初から105を選ぶ判断もしやすくなります。
コンポのグレードではなく、その価格でロードバイク全体として何が手に入るのかを見ることが大切です。
私なら「何に使うか」で決める
私が初めてロードバイクを選ぶ人に105とTiagraのどちらがよいか聞かれた場合も、「必ず105」とは答えません。
サイクリングやロングライドを楽しむことが目的で、予算も大切ならTiagra。12速やDi2に魅力を感じ、今後スポーツ走行や機材のアップグレードも楽しみたいなら105。このように考えます。
TiagraでやりたいことができるならTiagra。105にしかない機能を使いたいなら105。
初心者の場合は、このくらいシンプルに考えてよいでしょう。
105とTiagraの現行パーツを確認したい人へ
ここまで105とTiagraの違いを比較してきましたが、現行シリーズのパーツを実際に確認したい人向けに、クランクセットを1点ずつ紹介します。
完成車を購入する場合はクランク単体の価格だけで105とTiagraを比較する必要はありませんが、現在のパーツの形状や販売状況を確認する参考になります。
SHIMANO 105 FC-R7100 クランクセット

出典:アマゾン
FC-R7100は、現行105 R7100シリーズの12速対応クランクセットです。今回の記事で紹介している105のパーツを実際に確認したい人に向いています。
50-34Tと52-36Tがあるため、購入する場合は歯数やクランク長など、自分のロードバイクに合う仕様を確認してください。
SHIMANO Tiagra FC-R4000 クランクセット

出典:アマゾン
FC-R4000は、現行Tiagra R4000シリーズの11速対応クランクセットです。新しいTiagraのパーツ形状や価格を確認したい人に向いています。
50-34Tと52-36Tがあり、クランク長にも複数の選択肢があります。交換目的で購入する場合は、現在の車体仕様を確認してください。
中古ロードバイクならTiagra・105の世代番号を確認

中古ロードバイクを探している場合は、「105搭載」「Tiagra搭載」というグレード名だけで判断せず、どの世代が付いているのかを確認しましょう。
同じ105、Tiagraでも世代によって変速段数や仕様が異なります。
| グレード | 世代 | リア変速 |
|---|---|---|
| Tiagra | R4000 | 11速 |
| Tiagra | 4700 | 10速 |
| Tiagra | 4600 | 10速 |
| Tiagra | 4500 | 9速 |
| 105 | R7100 | 12速 |
| 105 | R7000 | 11速 |
| 105 | 5800 | 11速 |
| 105 | 5700 | 10速 |
中古のTiagraは4700・4600・4500などがある
旧記事で紹介していたTiagra 4700は10速です。さらに古い4600も10速、4500は9速なので、現在の11速Tiagra R4000とは仕様が異なります。
私も4600系Tiagraを使った経験があります。現在のようにシフトワイヤーがハンドルまわりに内蔵されるデザインではありませんでしたが、シフトワイヤーの取り回しが軽く感じられたことは印象に残っています。
中古車を購入する場合は、変速段数だけでなく、消耗品の状態や交換部品の入手性も確認しておきましょう。
中古の105はR7000・5800・5700などを確認
105も世代によって仕様が違います。R7000と5800は11速、5700は10速です。現行のR7100は12速なので、中古車の商品説明に単に「105」と書かれていても、現在の105と同じ仕様とは限りません。
私の家族が5700系105のロードバイクから6800系Ultegraのロードバイクへ乗り換えたときには、特にブレーキの違いを大きく感じていました。
これはあくまで旧世代同士を実際に乗り比べたときの体験です。現在のTiagra R4000と105 R7100の性能差を示すものではありません。
また、私自身が旧105のコンポーネントを実際に交換した記録もあります。旧105のパーツ構成や交換作業を見たい方はこちらも参考にしてください。
中古車で105やTiagraを見つけたら、リアディレーラーやSTIレバーなどに記載された型番も確認してみましょう。
「105だから新しい」「Tiagraだから古い」と考えず、グレード名と世代番号をセットで見ることがポイントです。
まとめ|105かTiagraかは用途と予算で決めよう

現在の105 R7100とTiagra R4000のおもな違いを整理すると、次のようになります。
- Tiagra R4000は11速
- 105 R7100は12速
- Tiagraは機械式変速
- 105は機械式とDi2を選べる
- どちらも最大36Tに対応
- コンポだけでなく完成車全体で比較することが大切
以前はTiagraが10速、105が11速だったため、変速段数の違いが大きな判断材料でした。しかし現在のTiagraは11速になっています。
予算を抑えながらサイクリングやロングライドを楽しみたいなら、Tiagraは十分候補になります。
一方、12速やDi2を使いたい、スポーツ走行を重視したい、今後の機材アップグレードも楽しみたいという人なら105を選ぶメリットが大きくなります。
迷ったときは、コンポの名前だけを見るのではなく、候補になっているロードバイクの価格・フレーム・ホイール・タイヤ・ブレーキ・重量まで含めて比較してみてください。
予算と性能のバランスを重視するならTiagra、105にしかない12速やDi2に魅力を感じるなら105。
蛇足ではあるがこの旧Tiagraのシフトワイヤーが内蔵されていないタイプは、本当にシフトレバー操作が軽かった。特にフロントを上げる時。なので手の力のない女性などは悪くない。まーDi2ならいいんだけど、すごい高いからね。
こんな基準で考えると、自分に合った1台を選びやすくなるでしょう。





